採用面接で「やってはいけない」タブー Vol.4「過去の実績を鵜呑みにする」


採用面接でよく行われていることの

なかにも、実はやってはいけない

「タブー」がある。

 

採用される側として面接300回、

採用する側で1000人以上を面接した

「ハイブリッド」な視点から

お伝えしていきます。

 

第4回は

「過去の実績を鵜呑みにする」

です。

 

あてにならない

 

過去の実績は、次の二つの理由で

まったくあてにはなりません。

 

①実績は環境に左右される

②自己申告である

 

まずは①からですが、

実績を挙げられたのはその時の

職場環境やチームの協力、

活用できたリソースや時間などの

環境によって大きく左右されます。

 

言ってしまえば

「たままた運がよかった」

という側面が非常に大きい。

 

同じことを、環境が変わっても

再現できるという保証はどこにもない。

単なるめぐりあわせにしか過ぎない。

 

②については、さらに深刻。

自己申告なので、主観が大いに入って

いても、自分に都合のいいように

解釈していても、判別することは

非常に難しい。

 

 

ウラを取るには一緒に働いていた

メンバーから証言を得るしかないですが、

それは難しい。

 

だから面接の場でうまく質問をする

ことであぶりだそうとするのですが、

それによって証拠を探すことはそれ以上に

困難です。

 

単なるチームメンバーの一人に

過ぎなかったのに、あたかも

リーダーとして、主要メンバーとして

重要な役割を果たしたかのように

誤認識していることも考えられますが、

それを面接で明らかにすることは非常に

高度な技術が必要になる。

 

学ぶ技術を評価すべき

 

過去の実績はたまたま。再現性はない。

本人の自己申告であるために主観が入り、

事実がねじ曲げられている可能性が大きい。

 

そう考えるなら、実績をあげることが

できる人物であるかどうかは

「謙虚に学び続けることで成長できる」

かどうかを判断することです。

 

そのためには

「最近学んだこと」

「今、何について勉強しているか」

「それはなぜか」

「どれくらい本を読んでいるか」

など、今も何かについて学び、自己研鑽を

怠っていないかどうかを評価対象にすべきです。

 

中でも「読書をたくさんしているかどうか」

は重要な要素です。

 

ビルゲイツやマークザッカーバーグ、

ウォーレンバフェットなど、世界の大富豪や

経営者はおしなべて読書家です。

 

お金持ちと貧乏人では300倍以上、読書量に

差があるというデータもあります。

 

本を読んでいるかどうかを必ず確かめましょう。

リーダー(Leader)を探したければ

リーダー(Reader)を探すことです。


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