「求人を出しても、採用できない
どころか応募すら集まらない」
「応募はあっても、採用したい
人材ではない」
「選考辞退や内定辞退が相次ぐ」
このような、まるで求職者から
そっぽを向かれているような
状況になる理由を検証します。
第1回のテーマは
「何をしている会社かわからない」
です。
名前は知っていても
求人を出しても応募が集まらない
など、採用活動がうまくいかない
第一の理由は、
「あなたの会社が、なにをしている
会社なのかがわからない」
からです。
つまり、業務内容や提供している
商品、サービス内容について、
求人を見てもよくわからない。
だから応募しようにもできない。
このことは、なにも中小零細企業
だから起こることではありません。
誰もが名前を知っている企業で
あっても起こりえることです。
ソフトバンクや楽天、ソニーが
何をしている会社なのか、街ゆく
人に問いかけたら、さまざまな
答えが返ってくることが予想
できます。
ソフトバンクは通信会社ですか?
それとも投資会社ですか?それとも
球団運営の会社でしょうか?
ウェブサイトを見ると、少なくとも
6つの事業分野を持っています。
これとてソフトバンク側の分類に
すぎないのであって、もっと多様な
事業があると考えていいでしょう。
楽天は?ÉC事業を始めとして
銀行やクレジットカードなど、
金融分野でも存在感があります。
もうすぐ通信会社としても本格
参入します。
ソニーは家電メーカーとして
確固たる地位を築いています。
ゲームや映画、音楽などといった
エンターテインメント事業にも強い。
保険や銀行など金融も手掛けています。
求人を出しているのはどこか
このように、求人を出しているのは
どんなことをしている会社なのか、
誰もが名前を知っている企業で
あっても、その実態までもが多くの
人に当たり前に知られているとは
限りません。
多分野にわたる事業を展開している
企業であれば、そのなかでもどの
分野での採用なのかを明確にする
ことなしには、混乱します。
自社にとっては当たり前のことで
あっても、きちんと説明しない
ことには、伝わりません。
「自社の常識は世間の非常識」
このことを常に念頭に置き、
しっかりと説明することなしに
求人は活きてきません。