採用面接で「やってはいけない」タブー Vol.12「経験を頼りにする」


採用面接でよく行われていることの

なかにも、実はやってはいけない

「タブー」がある。

 

採用される側として面接300回、

採用する側で1000人以上を面接した

「ハイブリッド」な視点から

お伝えしていきます。

 

第12回は

「経験を頼りにする」

です。

 

賢者は歴史に学ぶ

 

愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ

 

という言葉を残したのは、初代ドイツ帝国宰相の

ビスマルクです。

ここでいう「歴史」とは他人の経験と読み替える

ことができ、自分の経験だけを頼りにすると

過ちのもとになるという戒めです。

 

このことは採用面接においても重要な示唆を

含んでいます。

 

ベテランの面接官であればあるほど、

いままでの豊富な事例から、

「こういう人はこんな傾向がある」という

経験をたくさん持っています。

 

この質問にどう答えるかで成長するか

どうかがわかる。

何から箸をつけるかで性格がわかる。

こういう人相の人は出世する。

 

データから傾向をはじき出し、それを

当てはめようとしてしまう。

そして、それが判断基準の第一の役割を

担うことになってしまい、他の要素を

見逃してしまう。

 

人はそれぞれ違うし、たどってきた道も

違うのに、ただ一つの判断基準にのっとって

画一的に判断してしまう。

 

これらはすべて誤りのもとになります。

 

タダの勘

 

これらの経験による判断は、人を判断する

という点においては単なる「勘」でしか

ありません。

 

そして、採用した人が活躍するかどうか、

成果を出すかどうかは、事業環境や

チームメンバーとの相性、大きくは

社会情勢によっても左右されます。

簡単に言えば「運」です。

 

採用の成功は、採用面接だけでは

測れないものであるということ。

自分の経験だけで判断するのではなく、

多くの意見を総合して判断すべきこと。

それを知っていることが、唯一、採用

面接において活用すべき経験です。


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