面接官の心得 Vol.1「候補者を敬う」


候補者は良くも悪くも面接官を見て

その企業を判断します。

面接官が担っている責任は重大です。

 

面接官は企業の価値観、文化を映す鏡。

 

この連載では、面接官に持っておいて

欲しい「心得」を書いていきます。

 

第1回は

「候補者を敬う」

です。

 

面接官は偉くない

 

氷河期の就活時代、そして4回の転職を

経験していることから、私は数多くの面接を

受けてきました。

 

その中で、敬意をもって接して

もらったと感じ、採用されなかった

けれど「受けてよかった」と思える

面接の経験は、数えるほどしかありません。

 

多くの面接官は、横柄な態度を取り、

人の話を聴かず、暴言を吐く人たちでした。

履歴書もろくに読まず、的外れな質問をし、

難癖をつける人たちでした。

 

特に、私の就活時代は就職氷河期で、

今の超売り手市場とは真逆の

超買い手市場でしたから、面接官の

態度はそれはひどいものでした。

 

相手が学生であるということも

手伝ってか、面接官である自分が

偉くなったように勘違いして

いたのでしょう。

 

さらに、偉い自分が日ごろの仕事上、

プライベート上で受けている

不当な扱いに対して鬱憤を感じ、

抵抗できるはずもない相手に

ここぞとばかりに晴らそう。

そう考えているとしか

思えないほどの態度の悪さでした。

 

思い出すだけではらわたが煮えくり返る

ほどの面接も1つや2つではないです。

そして、そんな面接官がいた企業の

製品は買いませんし、食べに行きませんし

取引先に選ぼうとも思いません。

 

いかにあろうとも

 

今の超売り手市場ではそんな

態度を取ることはできないでしょう。

SNSが発達したため、横柄な態度や

暴言を吐こうものならたちまち炎上

してしまうかもしれない。

 

そんあ事情もあるから、表面上は

おとなしくしているでしょうが、

それが候補者を敬うことでは

まったくない。

 

労働市場がいかにあろうとも、

SNSに書かれるかどうかに関わらず、

面接官であるということに誇りを持ち、

毅然とした態度で候補者と向き合うこと。

 

採用活動は企業の、そして組織の

未来を創る仕事であるということを

自覚し、その中核を担うかもしれない

候補者に対し、真摯な態度を持って

接すること。

 

これが候補者を敬うということです。

 


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