面接官の心得 Vol.13「2つの耳を使う」


候補者は良くも悪くも面接官を見て

その企業を判断します。

面接官が担っている責任は重大です。

 

面接官は企業の価値観、文化を映す鏡。

 

この連載では、面接官に持っておいて

欲しい「心得」を書いていきます。

 

第13回は

「2つの耳を使う」

です。

 

見た目に惑わされる

 

人間は視覚からの情報量が

7割とも8割とも言われ、見た目で

多くのことを判断しています。

 

それは面接でも変わりません。

誤解を恐れずに言えば、採用候補者の

「見た目」が大きく結果を左右する

ことは事実です。

 

美人やイケメンが採用されやすく

ブスやブサイクが採用されにくい

ということはありませんが、

人に良い印象を与える容姿や雰囲気、

ファッション、立ち居振る舞いなどが

影響を与えるのは確かだということです。

 

ビジネスは人間関係、コミュニケーション

で成り立ちますから、人と良い関係を

築くきっかけとなる「見た目」を持っている

ことはそれだけで有利です。

 

しかし、見た目はなんとでも変える

ことができるということもまた事実。

視覚情報に頼っていると思わぬ

落とし穴に巻き込まれてしまう。

 

話を聴く

 

採用面接は、それまで履歴書や

職務経歴書といった静止画での

情報ではなく、動画で候補者を

判断する機会です。

 

動画には音声がついています。

質問に対して候補者が答えて

話す、その内容をよく聴いて

判断できるまたとない機会です。

聴覚による判断ができるのです。

 

しかし、同じ聴覚による情報でも

声のトーンや話すスピードなどの

情報が邪魔をする。

 

人は、人の話すことを、その内容で

受け止めているのはわずか7%だと

言われています。その他の93%は

ノンバーバル情報、つまり声の大きさや

トーン、ここでまたしても、みだしなみや

しぐさや表情など「見た目」も邪魔をする。

 

2つある耳を働かせることは意外に難しい。

だからこそ、面接官は採用候補者の話に

傾聴する必要があるということを

認識しておくことが大前提。

 

「誰が話しているのか」ではなく、

「何を話しているのか」に常に

焦点を合わせることが必要だからこそ、

採用面接官には訓練が必要だし、

経験も必要なのです。

 

虚心坦懐に、先入観を持たず。

これを座右の銘にしたいものです。

 


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