もう人のせいにしない!採用がうまくいかない理由 Vol.2「話を聴いていない」


人の採用がうまくいかない

理由は確かにあります。

 

それは「あなた自身に」です。

 

この連載は、採用できない理由を

知りたい、そして解消したい人に

向けた処方箋です。

 

第2回は

「話を聴いていない」

です。

 

耳は二つ、口は一つ

 

採用面接で一番難しいのは

「候補者の話を聴くこと」

であるといって間違いありません。

 

面接に呼ぶぐらいだから、自分に

興味があるし、質問したいことが

あるのだろうと、候補者は考えています。

当然のことです。

 

しかし、いざ面接に行ってみると、

面接官が自分の話を聴いてくれて

いないと感じることは多い。

 

目線を合わせず、

話の腰を折り、

型通りの質問を繰り返す。

自分や組織の自慢話を続け、

候補者よりも多く話す。

 

そんな面接官を何人も見てきました。

 

口は一つしかないのに、二つある

耳よりも活用するのが難しい。

 

面接は対話である

 

質問をし、候補者の答えを聴き、

それを受けて、さらに質問を重ねていく。

それが面接の基本であり、候補者との

対話なくして面接は成り立ちません。

 

しかし、面接を「手続き」のように

進めてしまう面接官は多い。

 

あらかじめ用意した質問を、候補者が

何を答えようとも無視して順番通りに

投げかけていく。

 

すべての質問を終えるまで面接は

終わらないし、すべての質問を

なげかけ終えることしか考えていない。

 

手元にある「評価シート」の

すべての項目を埋めることが面接だ、

と勘違いしているかのようです。

 

これでは、商品を出荷する前の

品質チェック、検品と変わりない。

 

規格を満たしているか?

傷がついていないか?

なにか欠陥がないか?

 

 

面接は「ネガティブチェック」では

ないにも関わらず、あらかじめ設定された

検査項目をクリアしているかどうかを

確認するための場と化している。

 

1つでも検査項目に引っかかれば

「不良品」とみなし、他にどんな

強みがあろうとそれを認めることは

なく、採用することもない。

 

これでは当たり障りのない、問題は

起こさないが成果も出さない人しか

採用することはできないでしょう。

 

成果は弱みによってではなく

強みによってしか出すことはできない。

そう言ったのはドラッカーですが、

候補者の話を聴かず、弱みだけに注目する

採用は「百害あって一利なし」と言えるでしょう。

 


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