人の採用がうまくいかない
理由は確かにあります。
それは「あなた自身に」です。
この連載は、採用できない理由を
知りたい、そして解消したい人に
向けた処方箋です。
第9回は
「軽蔑されている」
です。
採用担当者次第
どんなに有名な会社であれ、
一部上場企業の大企業であれ、
採用活動は採用担当者がどれだけ
優秀で尊敬を集められる人物で
あるかどうか、に左右されます。
企業は人で成り立っています。
優秀な人材を獲得できなければ、
企業の明日はない。
だからこそ、採用活動の最前線に、
優秀な人材を採用担当として配置
することが不可欠です。
優秀な人材は優秀な人材に惹きつけ
られます。優秀な採用担当者がいれば、
それだけ優秀な人材が集まってきます。
採用担当者が平凡で、お世辞にも優秀
とは言えないような人物であれば、
そんな人物を採用担当に据えている
ことに対して、企業が軽蔑されます。
わかっているけど・・・
以上のことは、言われなくても
そんなことはわかっているという
感想をお持ちになることだと思います。
実行することも、それほど難しいこと
ではない。でも、できない。
なぜなら、採用活動は売上には直接
つながらないからです。
優秀な人材を採用できたとしても、
それが売り上げにつながるのは
何カ月、何年も先かもしれないし、
そんな保証はない。
それに引き換え、優秀な人材を
営業担当に回せば、売り上げが
あがる可能性はずっと高い。
優秀な人材の数は限られています
から、不確実な「明日の売上」より
確実な「今日の売り上げ」のほうを
優先させてしまうのも無理からぬ
ことなのでしょう。
加えて、採用活動は販売促進費の
ように売上を上げるための「必要経費」
ではなく、純粋な「持ち出し」になりがち。
しかも金額が大きい。少し大きな求人広告を
打てば、百万円単位でお金がかかります。
にもかかわらず、応募が集まらず採用に
失敗することもある。
目に見える見返りが少なくとも
「今すぐは」ないのに、目に見える
持ち出しが「今すぐ」出て行く。
だから、採用活動にはできるだけ
人材もお金もかけたくないという
ことに傾きがちになる。
しかし、優秀な人材を採用できない
ことのリスクは、1つの会社を簡単に
吹き飛ばしてしまうほどのインパクトが
あります。
備えがなければ、一度の台風で家が
破壊されてしまうのと同じです。
今すぐに、優秀な人材を採用担当に
据えて、優秀な人材にあなたの会社が
軽蔑されないようにすべきです。