人材難の時代、今まで通りの、
他所の会社と右へ倣えの採用活動を
していたのでは、優秀な人材を獲得
できる見込みは低い。
そこでこの連載では、常識ではありえない
ような採用活動をご提案し、人材難に
あえぐ企業が「一発逆転」するヒント
を提供することを目指します。
第6回は
「三者面談をする」
です。
ステークホルダー
学生時代の進路は、本人と
教師ともう一人、保護者を
交えた三者面談で相談して
決定していました。
それは、今後の人生を大きく
左右する決定だからこそ、
慎重な判断をするために
そのような形をとっていた
ものと思います。
今後の人生を左右するという
面では、就職や転職も同じ。
特に転職は、かなり理解も制度も
環境も整ったとはいえ、まだまだ
日本では職を変えるというのは
少数派でもあり、リスクが高い
のも事実です。
さらに、中高年ともなれば、
自分一人の判断では動けない
場合も多い。そうです。
家族がいるからです。
選択を誤れば、一家全員が
路頭に迷うことにもなり
かねない。そのために、
なかなか独断では決められない
というのが現状でしょう。
ならば、面接の場に、影響を
受けることになる配偶者等の
家族にも同席してもらえば
いいのではないでしょうか?
面接を三者面談のようにして
行い、そこで疑問点や不安に
思っていることをすべて解消
してもらうのです。
〇〇ブロック解除
内定を辞退する理由として
特に中高年の方によくあるのが
「家族の同意が得られなかった」
というものです。
面接では「家族も理解してもらえる
と思います」「説得できます」
とは言うのですが・・・
いざ打診してみたところ、思わぬ
強烈な反対にあい、あえなく撃沈。
そういうことが良くありました。
そんな時に思ったのが
「家族と直接話す機会があったらなあ」
ということでした。
採用担当者として家族の方と直接
話すことができれば、ひょっとしたら
なにか誤解されているようなことが
あったとしても、それを解くことが
できて、内定辞退という事態を
避けることができたのではないか?
結婚している方だと「夫・嫁ブロック」
独身の若い方なら「父母ブロック」
「彼氏彼女ブロック」というのも
少ないながらありました。
自分の人生なのだから、自分の
判断で動くことがなによりいい結果を
得ることになると思うのですが、
なかなかそうはいかない現状がある。
それを打開するには、利害関係者
(ステークホルダー)に面接に
同席してもらうことが最善の
方法ではないでしょうか?