言われてからするのは「三流」
言われる前にするのも、まだ
「二流」の仕事でしかない。
では「一流」の仕事とは?
この連載では
「一流の仕事とはなにか」と
ともに、
一流の仕事ができる人材を採用
するための方法について考えます。
第三回は
「勉強しているか?」
です。
上りエスカレーター
時代の流れは速くなる一方です。
少し前までは「年単位」での動きで
あったのが、現在では「月単位」
での動きの速さになっています。
人生100年時代、人工知能、
働き方改革、仮想通貨など、
この時代を生きる人なら誰もが
意識する分野やトピックにおいても、
目まぐるしく状況が変化しています。
少し目を向けないでいると、とたんに
はるか先に行ってしまって、動きに
ついていけなくなる。
なぜなら、そこは上りエスカレーターの
ようなものだからです。
勉強もせずに立ち止まっているだけ
だとしたら、どんどん後退していく
ことになってしまうからです。
勉強して常に歩を前に進めて
おかなければ、その場にとどまる
ことすらできないでしょう。
人がその速さについていくための
勉強の重要性も増しています。
読書が第一歩
面接官をするときに、私が
必ずする質問があります。
それは
「最近読んだ本は?」
という質問です。
本も読まない人は勉強している人
とは言えないという考えから、
この質問をしています。
この質問、意外と答えられない
人が多いのです。実感としては、
読んだ本について語ることが
できるのは10人に1人もいません。
それも仕方のないことなのかも
しれません。
ある調査によると、大学生も
サラリーマンも約半数もの人が、
1カ月で1冊も本を読まないと
いう結果が出ています。
本の売り上げは減り続けていますし、
書店もどんどん姿を消している。
本を買ったとしても最初の20ページ
ほどを読んだだけで挫折し、いわゆる
「積ん読本」になってしまっている。
ビルゲイツやザッカーバーグなど、
世界の大富豪や経営者は皆、
大変な読書家です。
ビルゲイツは自前の図書館を持ち、
年に数回、1週間もの間、読書しか
しない時間を取っているといいます。
ザッカーバーグはFB上で2015年に
「イヤーオブブックス」という
ブッククラブを開設していますし、
23冊の必読書も発表しています。
https://newspicks.com/news/1602814/body/
学び続け、自分を変化させていく
ための材料を仕入れていかないと、
自分という商品はすぐに陳腐化して
時代遅れの売れ残りになって
しまいます。
一流の人材は貪欲に学び続け、
どの源泉は読書にあります。
読書をしない人は一流の人材では
ないと言えるのかもしれません。