「読書習慣を持っているか」
このことに注意を払うことが
「優秀な人材」を採用するための
最も確実で、最も価値ある方法
だということをお伝えするシリーズ。
第5回は
「古の知恵」
です。
リーダーの育成
いつの時代にも求められるのが
リーダーであり、リーダーシップを
もって率先して行動し困難に
対処ができる人材です。
新卒採用で「バイトリーダー」が
量産されるのも、中途採用で
「プロジェクトリーダー」
「チームリーダー」ばかりなのも
その表れなのでしょう。
さもリーダーであったかのように
作り話を事前に創作し、売れっ子
脚本家よろしくストーリーを
組立てたうえで面接に臨むことも
不可能ではありません。
そのように履歴書に書かれ、
それっぽい話をされれば
面接官としては「ウソだ」と
なかなか指摘するのは難しい
と言わざるを得ません。
そんなに誰もがなれるのなら
求められるはずもないのですが、
つまりは「まがいもの」が多い
ということのなのでしょう。
中国の思想家「韓非子」が
こんな言葉を残しています。
「リーダーたりうる人は、最新の
テーマやノウハウを学んだ人ではなく、
歴史や古典を学んでいる人のほうだ」
最新のテーマやノウハウはすぐに
使える反面、応用できる範囲が狭い
というデメリットがあり、そこから
外れてしまうと、とたんに使いもの
にならなくなってしまいます。
歴史や古典はすぐに役立つものでは
なく教養として備えておくべきもの。
それがあることによって、緊急事態、
想定外の事態への対処方法を自分の
頭を使って考える基礎ができる。
平時ではなく有事にこそ活躍する
ことができるのがリーダーです。
そのためには歴史や古典に親しんで
おくことが重要なのです。
書店で平積みにされている
ベストセラーだけでなく、
教科書に出てくるので名前は
知っている「古典」にも
触れてみてはいかがでしょうか?
ルソー「社会契約論」にこんな
一節があります。
「すべてのことは予見できないと
悟ることこそ、極めて必要な
先見の明なのである」
歴史や古典に学び、たしかな基礎を
固めることを始めてみませんか?