売上に貢献する人事・採用とは? VOL.2「性善説と性悪説」


人事、採用、総務、経理などの

いわゆる管理部門は、売上や

利益をあげるわけではありません。

 

しかし、間接的に売り上げや

利益に貢献することはできます。

それができないのなら、存在意義が

ないと言ってもいい。

 

そのためには、人事、採用を

どうしていけばいいのか、何が

必要なのかについての連載です。

 

第2回は

「性善説と性悪説

です。

 

疑いの目

 

社員を疑いの目で見る企業は

成果を上げることはできません。

そのことを実体験をもって

私は知っています。

 

私がかつて勤めていた企業の

社長がこう言っていました。

 

「社員を見たら泥棒と思え」

 

社員を信用せず、権限移譲も

行わず、信賞必罰といえば聞こえは

良いが、その実態は失敗した社員を

さらし者にするかのような人事が

行われていました。

 

そう考えるに至ったのには、なにか

重大な裏切り行為をされたという

事情があったのかもしれません。

 

事実として、社員による小さな横領、

すなわち文房具やトイレットペーパー

といった備品の「拝借」はザラにある。

 

勤務時間を使っての動画視聴や

SNS投稿、業務に関係のない資料の

印刷なども横行しているといいます。

 

社員は泥棒だというのも、備品泥棒

というだけでなく時間泥棒という

意味も込めれば、真実でしょう。

 

しかし、初めから疑いの目で見れば

信用されていないと感じた社員は

やる気を失う。なにをやっても

評価されないのでは生産性も

あがりません。

 

その企業はどうなったか?

現在は他の企業に買収され、

跡形もありません。

さらに、私が勤めていた会社を

買収した会社も他の会社に買収

されており、もはや原型を

とどめていない。

 

まごごろで仕事を

 

法令順守やコンプライアンスに

代表されるような、ルールを

しっかりと決めて、それを守らせる

ようなシステムをがんじがらめに

社員に押し付け、初めから社員を

「性悪説」で見る考え方では

生産性は上がりません。

 

そうではなく、社員を「性善説」で

見て、失敗をしたり成果があがらな

かったりしても寄り添い、次の

チャンスを与えるようなシステムを

創るべきです。

 

人事も採用も、人の弱みではなく

強みに注目して行い、強みを

発揮してもらうためにはどうすれば

いいかという視点で考えていく。

 

それこそが、社員に成果をあげて

もらうように導き、結果として

売上があがる人事・採用に

つながるのではないでしょうか。