売上に貢献する人事・採用とは? VOL.4「ルーティンとクリエイティブ」


人事、採用、総務、経理などの

いわゆる管理部門は、売上や

利益をあげるわけではありません。

 

しかし、間接的に売り上げや

利益に貢献することはできます。

それができないのなら、存在意義が

ないと言ってもいい。

 

そのためには、人事、採用を

どうしていけばいいのか、何が

必要なのかについての連載です。

 

第4回は

「ルーティンとクリエイティブ

です。

 

カメレオン

 

周囲の状況に応じて、自分の体の

色を自在に変えることができる

カメレオン。

そうすることで捕食者から身を

守り、生存競争に勝ち抜くことが

できます。

 

これと同じような仕事を、人事

担当者は求められています。

同じ一人の人間が、性質が全く

異なる二つの仕事を、まるで

カメレオンのように自らの性質を

変幻自在に使いこなし、同時進行で

こなすことが求められているのです。

 

それは

コツコツ地道にこなすことを

求められるルーティンワークと、

柔軟な発想と力強い決断と

実行力を求められる

クリエイティブな仕事を

同時並行でこなすことです。

 

具体的に言えば、給与計算や

残業時間の管理、社会保険事務

などというやり方を覚えれば

担当することができるが、

注意深く確実に、ミスなく行う

ことが最も重要とされる仕事が

ルーティンワークです。

 

これに対し、人事や給与体系などの

制度設計、人材採用や教育計画を

もとにした要員計画というような、

深い知識と経験が必要で、社内との

コミュニケーションや根回しなど

調整力と実行力が必要となるのが

クリエイティブな仕事です。

 

しかし、こんなことは実行不可能

であるといえます。

営業を担当しながら、経理事務を

こなすようなものです。

しかし、こういう状況にある

人事担当者は非常に多いのでは

ないでしょうか?

 

そして、本人が一番わかっています。

自分の仕事を、十分に全うできる

はずもないことを。

 

出来なくても害はない

 

しかし、それでも構わないのです。

給与計算に間違いがあっても、

いつまでも旧態依然として時代遅れの

人事制度であったとしても、それが

直ちに売り上げを減らしたりする

ことはない。

 

営業担当者が見積書の金額を間違え

たり、取引先対応を誤ったりすれば

信頼を失い、即売上減につながる。

だから、営業担当者は営業だけに

集中させておかないと、被害が

大きくなる。

 

しかし、人事担当者にたとえ

実行不可能な仕事を与えておいても

すぐに表面化する害はない。

うっすらと気づいていても、

無視することだって可能です。

 

ただ一つ言えるのは、この怠慢は

やがて会社の根っこを腐らせ、

誰の目にも明らかな影響が出てきた

ときには、取り返しがつかなくなって

いる、ということです。

 

人事部には、ルーティンとクリエイティブの

仕事を両方、同時に課してはいけません。

どちらかをアウトソーシングするべきです。

そのほうが、結果的には被害が少なく、

さらに安くつく。そして対処は早すぎる

と言うことはありません。

 

何も対処しなかったとしても、

人事担当者はどちらの仕事も

やっているフリはするでしょう。

フリだけです。何もできません。