人生100年時代 会社からの「卒業」VOL.2「見限られる企業」


人生100年時代と言われて久しい。

 

長くなった人生、今までとは

働くことそのものの意味が

大きく変わりつつあります。

 

1つの会社で3年と働くことがなく、

最終的に組織に見切りをつけた

著者が提言する

 

「人生100年時代 会社からの卒業」

 

第2回は

「見限られる企業」

です。

 

前回は、会社が嫌だから退職するの

ではない「卒業」という考え方を

する人が増える、という話でした。

 

では、その影響によって、企業は

どのように変化していくの必要が

あるのでしょうか?

 

これまでは、会社を辞めてもまた別の

会社に転職するという「サラリーマン」

としての枠内で考えるしかなかった。

 

しかし、人生100年時代はそれだけが

選択肢ではない時代です。

 

起業や独立開業というとハードルは高い

ですが、個人でフリーランスや複数の

仕事を掛け持ちする「複業」で生きて

いくことも可能です。

 

1つの企業に所属して、そこから

もらう給料、1枚の給与明細で

すべてを縛られるという選択を

しないことが増える。

 

ある会社を卒業するのではなく

「会社そのもの」を卒業する生き方

が主流になるかもしれません。

 

そう考える人が増えれば、企業が

働く人にとって魅力的な存在で

あり続けないと、企業は容赦なく

見限られることになるでしょう。

 

副業すら認めない企業は死ぬ

 

しかし、そんな時代の変化の中でも

企業の腰は重い。

 

いまだ多くの企業は社員の副業すら

認めていない。自社のためだけに

働く滅私奉公を求めている。

 

その理由は取るに足らないものです。

 

副業などすれば本業がおろそかに

なるし、勤務時間中に副業のほうの

仕事をするかもしれないし、利益が

相反する仕事をするかもしれない。

 

社員のことをまるで信用していない。

社員を泥棒だとでも思っているかの

ようです。

 

悪い面ばかりをクローズアップして、

変化そのものに抵抗するための

幼稚な理屈にしか思えない。

 

そんな態度では、変化が大きなうねりと

なって押し寄せてきた時には、手遅れ。

何もできないまま飲み込まれるだけ。

 

変化を認め、ならばどうしていくのが

良いのか?その考え方で働く人に向き

合わなければならない時代にすでに

入っています。

 

副業をする社員に何を提供する

ことができるのか?

副業だけでなく、様々な働き方を

求める社員のために何ができるか?

 

ひょっとしたら、自社だけしか

収入の道を持たない人との関係を

築くことをやめ、フリーランスや

個人事業主、そしてアウトソースで

必要な人材をまかなう考え方に切り

替える必要さえも、あるのかもしれない。

 

変化に対応することなく何も

しなければ、働く人に見限られ

人がいなくなる「見限られ倒産」

が出て来ることでしょう。

 

人材難といわれる今の時代、採用が

思うようにいかない会社は、

もしかしたらすでに働く人から

見限られているのかもしれない。

 

働く人にとっても、自分の生き方を

柔軟に変えていくだけの能力を

常に磨いておく必要があります。

 

次回は

「生き方のセンス」

です。

 

 


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