人生100年時代と言われて久しい。
長くなった人生、今までとは
働くことそのものの意味が
大きく変わりつつあります。
1つの会社で3年と働くことがなく、
最終的に組織に見切りをつけた
著者が提言する
「人生100年時代 会社からの卒業」
第3回は
「生き方のセンス」
です。
ボーっと生きてんじゃねえよ!
NHKの人気番組
「チコちゃんに叱られる!」
http://www4.nhk.or.jp/chikochan/
の決め台詞
「ボーっと生きてんじゃねえよ!」
これを聴くたびに、ハッとします。
「チコちゃんに叱られる!」
は、5歳の女の子が抱く素朴な疑問、
普段は深く考えることもない、
あまりにも身近にあって当たり前
と思っていることの由来、起源、
理由を教えてくれる教養バラエティ
番組です。
素朴な疑問とは、例えば
「サッカーはなぜ手を使わない?」
「ラーメンの『メン』の意味は?」
「高齢者はなぜ『シルバー』という?」
などの答えを教えてくれます。
バラエティ番組ですから、ただ楽しんで
見ていればいいのでしょうが、私には
この台詞
「ボーっと生きてんじゃねえよ!」
には、現代を生きる我々に対する
深遠なメッセージが込められている
ように思います。
何も考えずに毎日のうのうと生きて
いたら、必ずどこかでいきづまる。
人生100年時代という長い時間を
生きるのであれば、なおさらです。
生き方にもセンスが求められる
時代になっている。
考えたことない~
この番組で、素朴な疑問を
ぶつけられた大人が
「そんなの考えたことないから
わからない」
という言い訳をよくするのですが、
これも気になりますね。
じゃあ、考えたらわかるんですか?
と言いたくなります。
「知らない」「わからない」という
単純なことを、大人になればなるほど
言えなくなってしまうということ
なのでしょう。
人生100年時代は、生き方を柔軟に、
そして何度も変えていくことが
必要になる時代です。
職業や住む場所を変えることはもちろん、
生き方を根本から変えるような新しい
機械やシステムが生まれてくる。
それにキャッチアップし続ける必要が、
今の何倍ものスピードで必要になる。
そこで、自分の無知を、勉強不足を
素直に認め、たとえ年下の人や子供に
対してでも教えを請うことができ
なければ、どんどんおいていかれて
しまうでしょう。
誰に対しても、どんなことにでも
謙虚に教えを請う。
これが人生100年時代を生きる
のに必要なセンスです。