面接で使える「深く考えて」答える質問 Vol.3「ベストを尽くしてもできなかったことは?」


採用面接では、候補者が事前に

「模範回答」を用意することが

できない質問をどれだけできるか

が成否を左右します。

 

この連載では、候補者が深く

考えていないと答えられない

質問例を挙げていき、実際に

面接で使うための方法、注意点を

お伝えします。

 

第三回は

「ベストを尽くしても

できなかったことは?」

です。

 

【この質問の意図】

候補者の強みと弱みを確認

するための質問です。

 

普通に、ストレートに

「あなたの強みは?」

「あなたの弱みは?」

と質問しても、それで得られる

答えは、事前に用意された

「模範解答」でしかないため、

少しひねった質問の仕方をします。

 

【回答のどこを見るか】

候補者自身が考える

「自分の強みと弱み」は、

たいていが間違っています。

多くの場合、自分の好き嫌いと

混同しているものです。

 

そんなことよりも、客観的な事実として

結果が出たことや出なかったことから

判断することのほうが正確です。

 

さらに、結果が出たことは誇張されて

いることが多い。それだけなら

まだしも、自分の手柄ではないこと

まで自分の手柄だと「都合よく」

解釈している場合があります。

 

簡単に言えば、成功したことに

関する話は「信用できない」と

いうことです。

 

それよりは、失敗したこと、それも

自分がベストを尽くしたのにできなかった

ことは、その候補者にとって本当の

「弱み」である可能性が高い。

 

弱みで仕事をして成果を出すことは

できないので、もしその弱みが

採用ポジションにとっては問題の

あることであるなら、採用しないことが

正しい判断でしょう。

 

たとえ、候補者が好きな仕事で

あろうとも。

 

【効果】

この質問に答えようとすれば

候補者にとっては

「過去の恥をさらすこと」

「思い出すのも嫌なこと」

である可能性が高い。

 

それでもなお正直に答えるという

ことは、その候補者が誠実である

証拠です。

 

さらに、ベストを尽くしたと

本気で言える仕事をしたことが

あるという事実も確認できます。

 

結果はどうあれ、目の前の仕事に

全力で取り組むことができる

人物でなければ、たとえどんなに

実績をあげていたとしても、

採用するに値しません。

 

なぜなら、結果が出るかどうかは、

最終的には運に左右されることが

多いからです。

 

しかし、ベストを尽くせるかどうかは

運ではありません。努力と才能に

よるもので、簡単にはできないことです。