面接で使える「深く考えて」答える質問 Vol.12「好かれている?嫌われている?」


採用面接では、候補者が事前に

「模範回答」を用意することが

できない質問をどれだけできるか

が成否を左右します。

 

この連載では、候補者が深く

考えていないと答えられない

質問例を挙げていき、実際に

面接で使うための方法、注意点を

お伝えします。

 

第十二回は

「好かれている?嫌われている?

です。

 

【この質問の意図】

自分に期待されている役割を

理解し、そのために必要な行動を

取っているかどうかがわかります。

 

時には悪者になって嫌われることが

必要な仕事もありますし、その逆で、

自分の方針を曲げても人に取り入り、

好かれて気に入られることが必要な

こともあります。

 

状況に応じて、必要な行動を取る

柔軟性があるかどうかがわかります。

 

【回答のどこを見るか】

好かれているか、嫌われているか

そのものが問題ではありません。

「なぜ好かれているのか」または

「なぜ嫌われているのか」その

理由をどう捉えているのかを

見ます。

 

好かれていることが必ずしも良いわけ

ではありませんし、その逆もまた真です。

つまり、嫌われていていることが必ずしも

悪いことではないからです。

 

仕事の性質上、好かれていなければ

成果を上げられない場合もあれば、

嫌われることが仕事の一部である

こともあるでしょう。

 

例を挙げれば、ムードメーカー的な

役割を期待されている人が、もし

嫌われていたら成果をあげることは

できないでしょう。

 

残業時間や就業規則を守らせる

ことが仕事の、コンプライアンス

部門の担当者が、社員からまったく

嫌われていないとしたら、仕事を

きっちりとしていないことを

示しているかもしれない。

 

期待されている成果によって、取るべき

行動も違いますし、周囲の人との接し方が

違ってくるのです。

 

いついかなる時も人に好かれ、

あるいは嫌われているとしたら、

それは人間性に問題があるのでは

ないかと疑わざるを得ません。

 

【効果】

なんの挑戦もせずに、ただ目の前の

仕事を前例通りにこなすことしか

できない人材を発見できます。

 

もし誰からも好かれていると

いう人がいたら、そういう人材で

ある可能性が高い。

 

一見すると協調性がありチーム

ワークをもって仕事ができる

人に見えますが、多くは

「ニセモノ」です。

 

なぜなら、なんらかの成果を

あげようとすれば、既存の仕事の

やり方や既得権益を持っている

人たちに戦いを挑むことになり、

多かれ少なかれ敵を作ってしまう

ものだからです。

 

前例に則り、上司や先輩の言う通り、

与えられた仕事だけをこなす人が

欲しければ、「好かれる人」を採用

すれば間違いないです。

 

しかし、ある程度は人に「嫌われる」

他人でないと、卓越した仕事をする

ことは期待できないでしょう。

 


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