面接で使える「深く考えて」答える質問 Vol.13「あなたが守っている『原則』は?」


採用面接では、候補者が事前に

「模範回答」を用意することが

できない質問をどれだけできるか

が成否を左右します。

 

この連載では、候補者が深く

考えていないと答えられない

質問例を挙げていき、実際に

面接で使うための方法、注意点を

お伝えします。

 

第十三回は

「あなたが守っている『原則』は?

です。

 

【この質問の意図】

自分を成長させることや、何かに

貢献するためなど、目的をもって

仕事をしているかどうかが

判断できます。

 

新卒採用ならともかく、中途採用で

あれば社会人として一定の経験を

持っている人を採用するのですから、

自分の仕事において大事にしていて、

簡単には曲げられない原則を見出し

持っているものです。

 

もしそれがないとしたら、ただ

生活の糧を得るために働いている、

仕事などできればやりたくない、

厄介なもの、としか考えていない

人材でしょう。

 

最も避けたい人材です。

 

【回答のどこを見るか】

候補者が答えた原則を、あなたが

「間違っている」とか「共感できない」

などの視点で判断すべきではありません。

 

良い悪いではなく、仕事をしていく

うえで守っている原則があって、

実際にそれを守って仕事をして

いるかどうか。

 

さらに言えば、なぜそのような

原則を持つに至ったのか、その

理由のほうがはるかに重要です。

ぜひ、その理由を質問しましょう。

 

そこで語られるエピソードは、候補者の

人生においての「分岐点」「原体験」で

ある可能性が高い。

 

【効果】

候補者の「人となり」がわかります。

 

仕事は人生の上で大きな割合を占めます。

そこで守っていきたい原則は、大げさでは

なく、候補者の生き方の原則でも

あることでしょう。

 

それに反する仕事に就いたならば、

たとえ生活のために仕方なくなど、

よんどころない事情があろうとも

長続きしないばかりか、候補者の人生に

とっても大きな後悔になりかねません。

 

この原則を、あなたの会社が、あなたの

会社が命じる業務が曲げさせるような

ことが予想されるなら、採用しない

ことがお互いのためです。

 

短期間での離職が問題になっていますが、

それはこの、その候補者が持つ「原則」に

反する仕事に採用してしまったために

起こっているのかもしれない。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください