面接で使える「深く考えて」答える質問 Vol.18「何オタクですか?」


採用面接では、候補者が事前に

「模範回答」を用意することが

できない質問をどれだけできるか

が成否を左右します。

 

この連載では、候補者が深く

考えていないと答えられない

質問例を挙げていき、実際に

面接で使うための方法、注意点を

お伝えします。

 

第十八回は

「何オタクですか?

です。

 

【この質問の意図】

普通によくあるように

「あなたの強みは何ですか?」

と質問するよりも、有意義な

回答が得られます。

 

なぜなら、ストレートに

「あなたの強みは何ですか?」

と質問しても、これは事前に

質問されるのが予想できるので

用意された模範解答が返って

くるだけだからです。

 

また、セットで

「あなたの弱みは何ですか?」

という質問もしないと不自然ですし、

また悪いことに、この質問にも

模範解答が用意されています。

 

事前に用意された、無難で何も

得ることがない模範解答を

聴きたくなければ、質問の仕方を

少し変えてみることです。

 

【回答のどこを見るか】

楽しそうに話をしているか。

この点を確認することです。

その分野が、仕事に直接役立つ

ことであるかどうかは問題では

ありません。

 

時代は刻々と変化しています。

今日役立つスキルや経験も、

明日には役立たない陳腐化した

ものになってしまうかもしれない。

 

オタクと言われるほどのめり込み

好きなことがあること。

そして、そのことを熱く語ることが

できること。これは得難いスキルです。

 

そして、そんな情熱をもって取り組む

ことがあることそのものが、どんあ

仕事にでも応用可能な、役立てることが

できる、基礎的なスキルだと思いませんか?

 

【効果】

募集しているポジション以外での

採用を探ることもできます。

未経験だとしても、もっと活躍

してもらえるポジションが

あるかもしれません。

 

日本の求人票は、候補者に求める

スペックを羅列しているだけの

ことが多く、それらといかに

マッチしているか、すぐに使える

ものどうかを重視しがちです。

 

しかし、すぐに役立つスキルや経験は、

役に立たなくなるのも早いものです。

採用する人に求めるのは仕事の成果で

あって、持っているスキルや経験の

豊富さではない。

 

持っているスキルや経験に応じた

仕事をしてもらうことも重要ですが、

それ以外にも適性があり、ふさわしい

仕事が他にないか、つまり

「この人には何ができるか」を

探ることが重要ではないでしょうか。

 

 

 


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