この連載は、人材採用において
「できる人」を採用するために、
注目して見るべきポイントに
ついて書いていきます。
第2回は
「『興味がある』で終わらせてない」
です。
行動ありてこそ
講座の講師をしたり、読書会の
ファシリテーターをしますので、
フェイスブックのイベントページを
創る機会も多いのですが。
「興味あり」ボタンはたくさんつけて
いただくものの、そのことに私自身は
ほとんど期待はしていません。
なぜなら、その後「参加予定」ボタンに
変わることはほとんどない、といっても
過言ではないからです。
参加にいたる人は、募集ページを見た
瞬間に参加ボタンを押すものです。
むやみに興味ありボタンを押すだけ
押して逃げたりしません。
それは相手の立場に立った、誠実な
行動を取れる人です。
何かを勧められたり、誘われたりした
時に、あなたがどうするのか?
その意向を早く知りたいと思っている
相手に対しての、誠実な態度です。
興味ありボタンを押す人は、あとから
検討して決めようとお考えなの
でしょうが、その行動がとられる
ことはほとんどない。
考えたこと、検討したことよりも
行動したことにこそ意味がある。
興味ありボタンは、行動することが
できない人のためにある
「言い訳ボタン」でしかありません。
採用現場では
「興味がある」だけならだれでも
言える、ということを頭に置いて
候補者の言動をよく観察して
ください。
とりあえずの、その場からの
逃げ口上としても使っていない
でしょうか?
その「興味がある」ことに対して、
どのような行動をとったのか?
今後、どのように行動する
つもりなのか?
具体的なプランはあるのか?
その点をしっかりと質問して
確認しましょう。
興味がないとはっきり言ってしまうと、
自分のことを悪く思われたり、評価
されないかもしれないと考えます
から、はっきり興味がないと答える
ことには勇気がいります。
しかし、それは自分のことしか
考えていない自己中心的な行動です。
相手の立場に立てば、はっきりと意思表示
することがお互いの利益になります。
いつまでも行動に移さない人にかける
無駄な時間が無くなるからです。
その候補者を採用すれば、同僚や取引先に
対しても、同じ態度を取るでしょう。
自分のことだけ、自分の都合や利益の
ことしか考えない。そんな態度をはっきり
させない行動で、迷惑をかけ評判を落とす
存在になることでしょう。