この連載は、人材採用において
「できる人」を採用するために、
注目して見るべきポイントに
ついて書いていきます。
第8回は
「愛読書がある」
です。
人生の師
読書は人生にとって
必要不可欠なものです。
古今東西の人類の叡智は書物という
形で残っています。
人類の歴史は、それらに触れ、
そこから学び、学んだことをさらに
発展させてきたことの繰り返しです。
現代の文明やそれを支える技術、
さらにはそれらをつくりだす人類自身が
進化してきたのは、書物に触れ、学んで
きた歴史があるからだと言えるでしょう。
それまでの叡智の蓄積が書物という形で
残っていなければ、歴史上の数々の発見や
発明、思想、技術の発展はありえなかった。
それらを成し遂げた偉人と言われる人も、
それよりも時代を生き、数々の叡智を
残した偉人の書物から多くを学び、
それを基盤にすることができたからこそ、
自らの偉業を成し遂げることができたのです。
それらの蓄積もなくイチから始めたのでは、
100年にも満たない寿命しか持たない人間に
できることなど、たかが知れています。
それゆえに、聖書や日本書紀に始まり
現代に至るまでに著されてきた数々の
名著のなかに、愛読書をもっていない
ということは、優秀な人材にとっては
考えられないのです。
人生に読書は不可欠です。そして、
読書をすることによってしか触れる
ことができない叡智というものが
あります。
ネットに書かれていることや
動画を見ることでは決して
得られないことが確実にあります。
優秀な人材は、その意味を理解
しています。そして、その意味を
理解している人こそが、優秀な
人材たりえるのです。
なぜなのか?と言われても、
そういうものだと答えるしか
ありません。
優秀な人材は、ほとんど例外なく
読書を習慣にしていて、愛読書を
持っているのです。そういうもの
なのです。
重要で本質的なことほど、なぜなのか
その理由を説明することができなく
なるものですが、読書家でないと
優秀な人材たりえない、ということも
そのたぐいの事象です。
そういうものだ、ということです。