「ホントのトコロ」は毒舌にも似てそこに Vol.4「成功よりも挫折」


採用活動では語られない、

人事担当のホンネを連載

していきます。

 

タイトルにもある通り、

ホントのところを率直に

語ることが毒舌に近くなる

ことも覚悟してやっていきます。

 

第4回の「毒舌≒ホント」のテーマは

「成功よりも挫折」

です。

 

ポキっと折れる

 

失敗しない唯一の方法は

挑戦しないことである。

 

挫折したことがないのは

挑戦したことがないからである。

 

成功したことしかない人は

失敗することに失敗した人である。

 

言い方はいろいろあるが、面接官は

候補者が成功したことよりはむしろ、

失敗し、挫折したことのほうを

重視すべきだ。

 

なぜなら、成功体験は多くのことを

可能にするものだが、失敗や挫折の

ほうがより多くのことを可能に

するからである。

 

成功したことは、その時その場所では

うまくいったことに過ぎない。

同じ時同じ場所は二度とないので

そのままでは次には使えない。

 

それどころか、成功体験が仇となり、

固執してしまうことによって、状況に

応じた柔軟な対応ができなくなる

危険が高い。

 

成功は一つしかないので学べることは

限られるが、失敗は数多くのバリエーションが

あるので、その分だけ多くを学ぶことができる。

 

失敗した理由を解消すれば、成功に

つながる糸口がみつかる。

失敗を重ねることによって、成功に

つながる「失敗の仕方」を学ぶこと

さえできるようになる。

失敗の仕方を後に続く者に教える

ことも、上に立つ者になれば

必要でさえあるだろう。

 

勝ち続けられる人は誰もいない。

早いうちに失敗を経験していないと、

いったん歯車が狂うとその反動が

その分大きくなり、回復不可能になる。

 

曲がっただけならまっすぐにすることは

可能だが、折れてしまったものは元には

戻せない。

 

失敗や挫折に注目しないデメリットは

他にもあって、それは履歴書・職務経歴書には

成功したこと、誇りたい実績しか書かれて

いないことに起因する。

 

その背後にあるであろう、何倍もの

失敗や挫折について話を聞かないと、

候補者の人物像が見えてこない。

 

成功したことについて話をしても、

候補者のある一面しかみていないのと

同じことになってしまうのである。

 


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