人材採用を有利にする「環境づくり」のススメ Vol.3「不採用者のヒョウカ」


人手不足、採用難の時代が長く

続く気配があります。

 

そんななかで、採用担当者が

「自分の判断で」「今すぐに」

始められることを実行する

ことで「採用できる環境」を

作る方法についての連載です。

 

第3回の「環境づくり」のテーマは

「不採用者のヒョウカ」

です。

 

ノンカスタマーに訊け

 

企業にとってお客様の声は重要。

それを取り入れ、うまく活用する

ことによって、商品やサービスを

改善することができるからだ。

 

しかし、悲しいことに、多くの企業が

それほど市場シェアを持っていない。

コンビニ業界のように少数の企業の

シェアが非常に高いような業界でも、

自社のお客様は少数派である。

 

セブンイレブンですら40%ほどしか

シェアがないので、60%はお客様

ではない

 

つまり、半数以上がお客様ではく、

ノンカスタマーであるということになる。

このノンカスタマーに接触するために

各種の調査を時間とお金をかけて

やっているわけである。

 

採用活動ではどうだろうか。

入社する人をお客様に見立てると、

これは1%にも満たない。

99%は書類選考の段階であれ

内定辞退ということであれ、

すべて「ノンカスタマー」と

言うことになる。

 

このノンカスタマーに接触し、

声を集めても意見を聞き、

採用活動の改善に努めることが

採用できる環境づくりには

欠かせない。

 

幸いなことに、採用しなかった

人たちの連絡先はすべて手元にある。

あとは接触を試み、話を聞き、その

意見を集約して、採用活動の改善に

役立てる気持ちさえあれば、容易に

実行が可能である。

 

もちろん全員が答えてくれるわけでは

ないし、接触を拒否され、嫌な思いを

することになるかもしれない。

 

もしそうだったとしても

「採用しなかった人が協力したく

ないと思うほど、当社の採用活動が

ひどいものなのではないか」

そう考え、自社の採用活動を見直そうと

するきっかけにはなる。

 

不採用者があなたの企業へ下している

評価を知らないことは、さほど問題では

ない。知るために動けばいいだけのこと。

 

問題なのは、不採用になった人の意見など

知ったところで何もならないと決めつけ、

知ろうともしないことのほうである。

その姿勢、考えこそが、採用活動に

致命的なダメージを与え、採用できない

環境を作りあげている。

 


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