人材採用を有利にする 「環境づくり」のススメ Vol.7「お祈りキンシ」


人手不足、採用難の時代が長く

続く気配があります。

 

そんななかで、採用担当者が

「自分の判断で」「今すぐに」

始められることを実行する

ことで「採用できる環境」を

作る方法についての連載です。

 

第7回の「環境づくり」のテーマは

「お祈りキンシ」

です。

 

活躍をお祈りされても

何の足しにもならない

 

「お祈りメール」という言葉を

ご存知だろうか?

 

これは不採用通知のこと。

 

時候の挨拶から始まり、

慎重に検討したが不採用になった

という事実だけを告げ、最後は

 

「貴殿の今後の益々のご活躍を

お祈りいたします」

 

で締めくくられるため、こういう

呼び名がついた。

 

こんな不採用通知を送り付ける

のは、絶対にやめたほうがいい。

その理由はただ一点

 

「不採用になった事実

『だけを』告げている」

 

このことに尽きます。

 

『なぜ』不採用になったのか」

 

このことを記載しない不採用通知は、

採用選考を受けた側からすれば、

何の価値もない。得るものがない。

単なる「ゴミ」でしかない。

今までに費やした時間も何もかもを

すべて言下に否定されたに等しい。

 

いや、それだけじゃない。

不採用にされた企業のことは

「自分を不採用にした企業」

としてしか記憶に残らない。

そして二度と、その企業の

採用選考を受けようとは思わない

だろう。

 

それだけじゃない。

その企業の「お客様」にだって

今後一切、なることはないのかも

しれない。それ以外の関係、

株主や取引先でもいいが、なんにせよ

関わりを一切断つことさえある。

 

不採用になった理由を一切告げない

「お祈り―ル」を送り付けることは

それだけの不利益を企業に与える

「罪深い」行為なのである。

 

コメントをつける

 

SNSが発達した現代は、

コメント上手であることの

恩恵は大きい。

 

コメントをもらって悪い気は

しない。誰かの投稿に対してコメントを

付けるというのは、それだけでも

かなりの手間である。

 

しかも、単なる付き合い上の義務や

流れ作業のようなおざなりな感じを

与えずにこれを行うことは、かなりの

スキルが必要なこと。

 

しかも、返報性の法則を持ち出すまでも

なく、コメントを多くしている人は

それだけ多くのコメントをしてもらえ、

ネット上の評価や価値もあがることだろう。

 

お祈りメールを送ることなく、

不採用になった理由について

一言でもいいからコメントを

つけることが、かけた手間に

対してどれほどの効果があるか

ということを理解してほしい。

 

不採用になった人は、金輪際

関わることのない人ではない。

あなたの企業のサポーターに

することができる人である。

なぜなら、一度はあなたの企業に

応募し、関りをもった人だからだ。

 

いずれ成長してまた採用選考に

再チャレンジしてくれるかも

しれないし、友人を紹介して

くれるかもしれない。

 

関りは何らかの形で続くものだ。

そう考えることこそが重要であって、

不採用になった人を不採用になった

人としてだけ扱い、永久追放する

ようなマネをするのは、余りにも

もったいない。

 

採用担当者であるあなたは、

あなたの企業のサポーター

養成機関でもあるのだ。