犯人はおまえだ! 採用を失敗させる人の言動 Vol.12「直感を信じない」


採用担当者は1人では仕事は

できない。社内外の多くの

関係者の協力を得ながらの

仕事になる。

 

お願いする立場で強くは

言えないが、許されるなら

「そんなんじゃ候補者の厳しい

企業選別の目に耐えられないよ!」

と、採用を失敗させた犯人に突き

付けたい、関係者の言動について

の連載です。

 

第12回の「犯人」の言動は

「直感を信じない」

です。

 

人を見る目などない

 

採用担当者として言ってはいけない

ことなのかもしれないが・・・

 

どれだけ経験を積んでも、面接で

「優秀な人」を見極めることなど

できない。

 

これが私の結論である。

できるのはせいぜい

「この人物はダメだ」

という判断だけである。

 

そして多くの面接官が、心理学や

面接のテクニックを学び実践し、

理詰めで候補者を判断しようと

するが、これも無駄なことである。

 

少し勉強したからといって人を正確に

判断できるほどのレベルに達している

とは思えないし、人間はそんなに単純

じゃない。

 

プロの心理学者や精神科医でも、

たとえば犯罪者の精神鑑定を

すれば、責任能力があるかないかで

意見が分かれることも多いこと

からもそれはわかるだろう。

 

人間には「バイアス」というものが

あり、これまでの経験や本人の偏見

による判断の偏りがある。

 

見た目の情報には特に左右されるし、

男女、年齢、人種等の要素にも、

本人は意識していないかもしれないが

影響されているものだ。

 

さらには偶然の要因、例えばその日の

天気や気温によっても判断が左右されて

しまうほど、人間は「いい加減」なの

である。

 

面接官は、いらぬテクニックに

惑わされることなく、自分が

候補者を見てどう思ったかという

「直感」で判断することを

おススメする。

 

人事部から来ている採用担当者の

ほうが、面接の場数を踏んでいる

から判断は正確だろうということも

考えなくてよい。

 

場数を踏んで上達するのは面接の

テクニックだけである。人を判断

する能力が向上するわけではない。

 

人事部から来ている面接官が正確な

判断が多少できるとすれば、それは

過去の統計的なデータからのもの。

あくまで傾向としてのことにすぎない。

 

採用担当者の判断を信用するの

ではなく、あくまで自分の判断で

決めるべきだ。

上司になり、同僚になるのは

あなたなのだから。

 


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