「辞退」されてしまう採用活動の特徴 Vol.2「お金の話をしていない」


採用活動で一番痛いのが

「選考辞退」です。

 

その原因の多くは、候補者の

パーソナリティでもなく、他社

内定等の「外部要因」でもなく、

意外なところにあるものです。

 

避けられる「辞退」をなくして、

余計なストレスを抱えこまない

採用活動をする方法を連載します。

 

第2回の「原因」は

「お金の話をしていない」

です。

 

唯一の評価基準

 

働かなくても何不自由なく

生活できる人でもない限り、

自ら進んでボランティア活動に

参加しているのでもない限り、

人が働くのは、その見返りに

お金という形で報酬を得られる

からである。

 

なんだかんだ御託を並べても

それが真実だ。やりがいや、

意義のある仕事に従事したい

というのも、その見返りとして

お金をもらえることが欠けて

いるとしたら成立しない。

 

にも関わらず、採用選考の場では

お金の話をすることは、まるで

腫れ物にでも触るかのように

避けられている。それは内定を

出し、入社条件交渉をするとき

まで続く。

 

年収金額での折り合いがつかなければ

どんなにうまくいっていた選考でも

そこから先へは一歩も進めなくなる。

 

年収金額が記載された条件通知書を

候補者に提示して初めて

「金額が折り合わない」ことが

発覚して、辞退されてしまう。

それまでかけた時間も労力も、

すべて無駄になるのである。

 

にも拘わらず、最後の最後まで

お金の話をしないのはなぜなの

だろうか?

 

人を評価する基準は、報酬としての

お金しかありえない。そのほかの

基準は慰めでしかない。

それを認めるのが怖いのだろうか?

 

採用現場は熾烈な交渉の場である。

いくらの年収であなたを採用したい

というオファーをすることが、

絶対に必要であるし、そこでの

折り合いがつかなければ交渉成立に

なることはありえない。

 

候補者のほうから

「私はどんなポジションに就き、

いくらもらえるのでしょうか?」

と質問するのはかなり勇気の

いることだろうと思う。

 

しかし、それは今後の選考を

進めていくうえで避けては

通れない、いつかは必ず

話をしなければならないこと

なのだから、やって悪いことはない。

 

それで心証を悪くする面接官が

いたとしたら、それは大きな

勘違いをしている面接官だ。

 

人が仕事をするのはお金じゃない。

多少条件が劣っても、やりがいや

意義のある仕事であれば、人は

そのために働くものだ。

 

それはある意味では当たっている。

しかしそれも程度の問題だ。

 

割に合わない仕事でも粉骨砕身

働く人はいるかもしれないが、

それも「自分で納得いくだけの

金額がもらえている」場合だ。

それにも達していない金額で

ムリして働くことを期待する

のは間違っている

 

ありもしない幻想を追いかけて

いるよりも、選考開始早々に

「最低でもいくら必要か」という

ことに言及すべきである。

 

その金額を出せないのなら、

そこで選考は打ち切るのが

お互いのためである。

落としどころがないのだから。