採用担当者に最も必要なのは良心だ Vol.9「『忙しい』はタブー」


人材採用の担当者にとって

もっとも重要なものは

「良心」である。

 

このことは、長く採用担当を

やってきた経験から断言できる

ことです。

 

それについて連載します。

 

第9回

「『忙しい』はタブー」

です。

 

最大の侮辱である

 

採用担当者が候補者に対して

なにか「言い訳」をしなくては

ならなくなったとき。

その時に「忙しかったから」

という言い訳だけは、絶対に

してはならない。

 

その言い訳を口にしたその瞬間、

候補者はあなたの組織に対して

反感を抱く。その結果、採用活動は

無残な失敗に終わることになる。

 

候補者に対して言い訳をする

必要がある事態は容易に起こる。

 

具体的に言えば、

 

・選考が長引いたり単に連絡漏れを

したりして、選考結果を期限までに

伝えていなかった場合

 

・面接時間に遅刻した場合

 

・その他、こちらからした約束を

破った場合

 

いずれも、採用担当者が故意に

行ったことでなければ、素直に

謝罪すれば済むことである。

そうなった理由も、あえて口に

する必要すらないこともある。

 

候補者も、徹底的に理由を問いただし

責任を追及するつもりはない。

なぜなら、誰にでも起こりうる

ミスだからである。

謝ってもらえればそれでいい

のである。

 

にもかかわらず、素直に謝罪せず

なにかと理由をつけて逃げる

採用担当者に、何度も遭遇している。

 

ここで「忙しかったから」と言う

のが最悪の結果を招く。

この言葉を候補者の立場から

翻訳すると

 

(当社にとって重要な存在ではない)

あなたのために(私の貴重な)時間を

割くことが(もったいなくて)

できなかった(何が悪い?)

(大したことじゃないだろう?)

 

ということになる。

 

()の部分は、実際には口が

割けても採用担当者は言わない

だろう本音の部分だと解釈して

もらえばいい。

 

つまり、候補者にとって採用担当者

が口にする「忙しい」という言葉は

「あなたのために使う時間はない」

と言われているも同然だ、

ということである。

 

「もう不採用にする人間で、

今後も関わることもない

どうでもいい存在である。

文句を言われるだけ迷惑だ」

そう言っているに等しいことだと

認識すべきである。

 

これが侮辱でなくて何であろう?

縁あって一度でも関わり合いに

なった人間同士でする態度では

ないはずだ。

 

「忙しい」ことを理由することが

これだけの罪であるということを

認識すべきである。