生き残り戦略としての人材採用 Vol.2「覚悟」


企業や組織が生き残るための

最大の武器は人材である。

 

そうであるならば、その人材を

採用するために積極的な採用活動を

行うことが最大の生き残り戦略で

あることは明白だ。

 

この連載は、生き残り戦略として

人材採用を考える場合にやるべき

ことについて、厳選して書く。

 

第2回

「覚悟」

です。

 

人材採用に最大の投資を

 

経営者の方にお会いすると

「人材が重要だ」という話は

口から出てくるのだが、実際に

そのことを行動に移している

経営者は少ないというのが

実感である。

 

その最大の原因は

「採用活動にお金も時間も

かけられない、かけたくない」

という意識があるからである。

 

はっきり言おう。

優秀な人材を採用するためには

時間もお金も投資しなければ

ならず、それ以外の方法はない。

 

それは、優秀な人材には好待遇と

高額報酬を用意する必要がある

という意味ではない。まして、

求人広告にお金をかけるという

意味でもまったくない。

 

優秀な人材を採用するために

優秀な人材を採用担当に当て、

経営者自身も自分の時間を

使って採用活動に時間を

つぎ込まなければならない、

という意味である。

 

言葉を変えれば、稼ぐための

活動に振り向ければ、もっと

多くの売上も利益も得られる

であろう「時間」を採用活動の

ために使う覚悟があるか、

ということである。

 

採用活動には、あらゆる事業活動の

なかでも最大の投資をする必要が

あるのだ。しかも目に見える

リターンはなく、当初は持ち出し

ばかりになる覚悟が必要である。

 

この投資はリターンが確実に

望めるものでないという点では

他の事業活動と同じであるが、

そのリターンが見込めるのは

年単位の時間がかかる場合も

少なくない。

 

しかも、せっかく採用しても

かけた投資に見合うリターンを

得る前に人には意思があるので

退職していくこともザラにある

であろう。それを止めることは

難しいし、採用時点でそれを

予見することは不可能である。

 

このように、極めて大きな賭け

になるのが人材採用だ。

だからこそ、経営者自身が

時間もお金もかけて、真摯に

取り組むことが何よりも重要

なのである。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください