企業や組織が生き残るための
最大の武器は人材である。
そうであるならば、その人材を
採用するために積極的な採用活動を
行うことが最大の生き残り戦略で
あることは明白だ。
この連載は、生き残り戦略として
人材採用を考える場合にやるべき
ことについて、厳選して書く。
第4回
「協力」
です。
もはや「採用」はできない
2018年11月現在、人手不足は
すでに「臨界点に来ている」と
いっていい状況だ。
もはや「社員やパートを採用する」
という考えは捨てる時期にきている、
というのが私の考えである。
その代わりに私が提案するのが、
様々な形で協力してくれる「協力者」
を探すという発想の転換と、それで
仕事が回っていくように組織や業務を
作り直していくことである。
1つの組織にだけ「奉職」し、生活する
ためのお金を依存している人に働いて
もらうことを前提にしていては、もはや
立ち行かない。現状の「人材採用」は
それを前提にしているから、うまく
いかなくなっているのではないか?
現状の組織や仕事の進め方を根本から
見直し、社員やパートなど従来とは
違う働き方をする人を受け入れる。
そのためにできることを考えれば、
現状を変えることができるかも
しれない。その考えことが重要
なのである。
それが具体的にどんな形になるか、
組織ごとに状況が違うので一概には
言えないし、未来のことなのでまだ
よくわからない部分が多い。
私にもよくわからない。
しかし現状は明らかに進行している。
コンビニやスーパーなどの目につく
ところで、外国人の方々が働いて
いるのが当たり前になってきた。
政府も外国人労働者の受け入れ
人数の制限を撤廃する方針を
打ち出した。
新卒採用のルールも2021年からは
制限がなくなる。現在は会社説明会や
面接の解禁時期などは経団連が定めて
いるが、誰も守っていないからだろう。
新卒一括採用が死語になるかもしれない。
もはや、日本は日本人だけで仕事を
回すことは不可能だし、今までの
仕事のやり方では限界があることは
明白であろう。
人材採用は形を変える時期に来ている。
そのためにやれることは多くあるが、
「採用」という形にこだわっていては
やれることはほとんどない。
協力者を探す、という方向へ舵を
切れば、新しい世界が待っている。