生き残り戦略としての人材採用 Vol.11「直感」


企業や組織が生き残るための

最大の武器は人材である。

 

そうであるならば、その人材を

採用するために積極的な採用活動を

行うことが最大の生き残り戦略で

あることは明白だ。

 

この連載は、生き残り戦略として

人材採用を考える場合にやるべき

ことについて、厳選して書く。

 

第11回

「直感」

です。

 

誰と一緒に働くか

 

現代社会は組織社会である。

かの有名なピータードラッカーが

組織社会の到来を指摘しもはや

組織と関わることなく生きることは

だれにもできない」と言ったのは

もう半世紀以上前のこと。

 

最近ではフリーランスや副業など

「組織にとらわれない生き方」を

模索している人も増えているが、

組織なしには成り立たないこと

には変わりがない。

 

なぜなら、組織に所属している

いないの違いはあっても、組織と

契約し取引することなしには、

働くのは不可能である。

 

組織があればそこには人がいる。

誰と一緒に働くかということは

誰にとっても重要なことで、その

選択が人生を左右するといっても

過言ではない。

 

その選択はどのように行うべきか?

きちんとした基準をもって、慎重に

判断するべきなのは間違いないが、

そのためにどのような方法をとる

べきなのか?

 

神ならぬ身では

 

採用面接においては、適性検査を

実施し、面接技法について学び、

何度も面接を重ねて判断している。

しかし、それがうまくいっている

とは言い難い。

 

しょせん、人間が人間を判断する

ことには限界があり、人を見抜く

確実な方法など存在しないという

前提を率直に認め、そのうえで

なにが必要なのかを考えること

なのではないか?

 

ならば、何で判断するか?

それこそ、直観である。

一緒に働くことになる人たちに

よる「第一印象」「ヤマ勘」と

いってもいい。

 

一緒に働くことになれば、

恐らくは一緒に暮らしている

家族よりも長い時間を一緒に

過ごすことになる相手だ。

「好きになれない」

「生理的に受け入れられない」

そんな存在であるならば、たとえ

どれほど優秀な人材であろうとも

一緒に働くことなどしょせんは

不可能である。

 

採用を決定するにあたっては

一緒に働くことになるチーム

メンバーによるオーディション、

つまり「面通し」をすることを

強くお勧めする。

 

その際に、一人でも難色を示す

ようなら採用は見送ることだ。

それでも強引にその人物を採用

したならば、ほどなくチームの

士気が落ちていき、成果もでなく

なることだろう。

 

あらかじめ実際に会って、その

人物の「存在」を確かめているか

どうかは何物にも代えがたい

「判断材料」なのである。