採用活動とは、一言で言えば
なんであろうか?
この連載では、一見すると
「どういうことだろう?」
というワードをセレクトして
採用活動をさまざまな角度から
考えていきます。
第4回は
「クリエイティブだ」
です。
何をやってもいい
採用活動には、これといった
決まったやり方があるわけ
ではない。どんな方法を使って
でも、優秀な人材が採用できれば
それでいいからである。
事実、ユニークな採用方法を
採っている企業も多く、記事や
ニュースでご覧になったことが
あるだろう。
現役社員からの紹介で、採用を
100%まかなっている企業もある。
会社説明会に親子同伴での参加を
してもらう、チームメンバーの
投票で最終的な採用を決定する
など、多士済々である。
極端な話、採用する側さえそれで
よければ、面接さえ行わなくていい。
求人広告を出さなくてもいいし、
応募に際して履歴書・職務経歴書の
提出を求めなくてもいいのだ。
自由に決めていい。
面接のやり方にも特に決まりはない。
法律で質問することが禁止されている
政治や宗教的なことや、セクシャルな
ことに触れるようなことでもない限り、
どんな質問をすることも可能だ。
ただ面接官として座るだけなら、特に
訓練を受けなくてもいい。面接をこなし、
評価をすることぐらいならだれでも
できる。結果、優秀な人材を採用できる
かどうかは別問題であるが。
しかしだからこそ、自由な部分が
多いからこそ、採用担当者の力量が
厳しく問われるという面がある。
「発想とやり方次第でなんとでもなる」
「にもかかわらず採用ができないのは
採用担当者の力不足ではないか?」
と考えられがちであるからだ。
確かに、採用活動のトレンドを正確に
見極め、適切なツールを選択し、今まで
のやり方を変更していく権限と実行力が
採用担当者には必要だ。採用活動には、
工夫を凝らして仕事をしていく余地が
かなりあるし、そうすべきでもある。
特に今のご時世、今までの普通の
やり方で採用ができる時代では
もうなくなった。
新しいやり方、新しい候補者層、
新しい働き方の提案など、やるべき
ことは多い。
立ち止まっている時間はない。
採用担当者の自由な発想と大胆な実行力
がこれほど問われる時代はない。身の
引き締まる思いで仕事に取り組んで
ほしい。