採用活動とは〇〇だ Vol.6「顧客の創造だ」


採用活動とは、一言で言えば

なんであろうか?

 

この連載では、一見すると

「どういうことだろう?」

というワードをセレクトして

採用活動をさまざまな角度から

考えていきます。

 

第6回は

「顧客の創造だ」

です。

 

金輪際、関わらない?

 

新卒採用にしろ中途採用にしろ、

あなたの企業・組織に応募してきた

人の99%は、採用には至らない。

つまり「採用しなかった人」だ

 

この採用しなかった人をいかに

扱うかが重要で、これを間違うと

現在の、そして将来の顧客を

永遠に失うことになる。

 

なぜなら、あくまでもその候補者は

「採用しなかった人」にすぎず、

今後一切、その人とは関りあいに

ならないとは限らないからだ。

 

一般消費財メーカーや小売業の

企業にとっては、なによりも

「現在、顧客であり」

「将来、顧客となりうる人だ」

という視点が極めて重要だ。

 

採用しなかった人を邪険に扱い、

屈辱的な思いをさせようものなら、

今後一切、あなたの企業の商品や

サービスは購入してもらえない

だろう。

 

それだけで済めばよいが、その

周囲の人たちに影響が拡散する

ことも十分に考えられる。

 

受けた扱いや屈辱をふれまわる

ことで、もはや小さな不買運動の

様相を呈するようなことになれば、

1つ1つは小さくても、その影響は

大きくなる。

 

そして、この悪影響は一つ一つが

小さいので、非常に捉えにくい。

はっきりとわかる動きとして顕在化

することもなく、意識もされず、

対策の取りようもない。

 

一般の消費者に商品やサービスを

提供していない企業でも、油断は

禁物だ。

 

違う企業に就職して、取引先の

担当者になるかもしれない。

現在の、あるいは将来の社員の

友人・知人かもしれないし、

もしかすると親族かもしれない。

 

もはや、一つの企業や組織に社会人に

なってからずっと働き続けるという

ことには現実味がないのだから、

だれといつ、どんな形で出会うかは

まったくわからない。

 

悪い評判がたてば、それを打ち消す

ことは非常に難しい。いや、不可能だ。

後悔しても後の祭り。

 

採用活動は、企業・組織にとって

何よりも重要な顧客創造活動だと

いうことを忘れてはならない。

 


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