「掘り出し物採用」する方法 Vol.9「話を聴ける人」


人材難の現在、若くて実績もあり

即戦力になる、誰から見ても

「優秀な」人材を採用することは

困難です。

 

そんな「見た目」に惑わされず、

今はさほどではなくても、これからの

成長が見込める「掘り出し物」採用を

する方法をお伝えします。

 

第9回は

「話を聴ける人」

です。

 

読む人と聴く人

 

人間は大きくは「読む人」と

「聴く人」に分けることが

できるという。その中間はいない。

 

新しいことを学んだり人からの

説明を受ける時に、文書から

吸収することが得意な人を

「読む人」といい、口頭説明から

吸収することが得意な人を

「聴く人」という。

 

この両方ができる人はほとんど

おらず、またどちらかはすでに

決まっていて矯正は効かない。

読む人が無理に口頭説明から

多くを得ようとしても無理だし、

その逆もまたしかりなのである。

 

現実はそうでも、実際のところは

聴くことができない人は不利だ。

なぜなら、自分より立場が上の人や

親しくない人に対して、言いたい

ことを文章にして欲しいとお願い

することはなかなか難しい、

という現実があるからだ。

 

それに加えて、しっかりとした

文章を書ける人が減っている、

という問題もある。

 

SNSの普及によって、単語と単語を

つなげただけの話し言葉でしか

書けなくなっている人が増えている。

という記事を書いたが、そのあおりで

文書の内容が要領を得ず、結局口頭での

聴き取りが重要になってくるからだ。

 

聴くことが得意ではなくても、明確に

したいポイントがはっきりしてさえ

すれば、最後まできちんと聴くことは

それほど難しくないはずである。

そのうえで補足事項をメモに取り、

それを見てゆっくりと判断すれば

いいのである。

 

人が考えていることは、まず最初は

要領を得ない、文章にすることが

できない形で存在する。悪く言えば

「生煮え状態」で、そのままでは

使えない情報であることが多い。

しかし、それは話を聴くことによって

しかアクセスすることができないのだ。

だからこそ大きな可能性を秘めている。

 

採用面接はまさに「聴く」ことが

重要なシーンだ。

候補者の考えていることは、まず

あらかじめ履歴書・職務経歴書の

形で提示されているが、注目する

べきはそこに書かれていることの

「外側」にあるからである。

 

履歴書・職務経歴書を読む面接官の

目を意識して、練りに練られて原型を

とどめてはいない候補者の「本心」を

確かめるには、候補者の話に熱心に

耳を傾けるしかないからだ。

 

採用面接の目的はまさにここにある。

面接官は聴く人ではなくても、

聴ける人になる必要がある。