反逆し続けた働き方 Vol.4「経営一族上司との距離感」


同族会社に勤めている人にとって

一族出身の上司ほど厄介なものは

ないのではないだろうか?

 

社長や専務など、経営陣にいる一族出身者は

まだいいのだが、自分の直属の上司である

場合には大変である。そうではなくても、

部長や本部長など、日常業務の相談や稟議決裁を

受けなければならないライン上に一族出身者がいる。

そういう場合にも気を付けなければならない。

 

間違いがないのは、所詮、住む世界が違うのだと

考えておくことである。よほどのヘマをしない

限りは出世が約束されている人と、頑張って成果を

出し続けても役員になれるかどうかわからない、

という一般社員とは違う。

究極のところでは価値観が違うので、お互いに

相容れないものだと割り切ることだ。

 

心配しなくてもいい。一族出身者だから、出世や異動も

通常より早い時期に行われる。将来的には経営幹部と

なって行くので、そのポジションは腰掛にすぎない

からである。しばらくの間、我慢すればいいのである。

あなたの「上のライン」から外れれば、大した影響は

ないものだ。なにかあっても自分の上司や先輩社員を

防波堤に使えばよい。

 

私自身は、そういう身の処し方には失敗した。

一族の者が巻き起こす風をまともに受け止めて

しまったために、目を付けられ、いびられ、

退職せざるを得ない状況になってしまった。

後悔しているわけではないが、もう少し

やりようがあったのではないかという

思いはある。

 

そのことがなければ、一年とか数年という

短い期間での退職になることはなかった。

転職活動の際に、短期での退職になった

理由を丁寧に説明しなければならなくなる

というストレスにはさらされずに済んだ

のかもしれない。

 

だが、そういう経験をしたことは、

後の糧になるものと今にして思える。

その経験を自分の仕事に生かし、そこから得た

教訓を形にして多くの人に伝えていきたいと

考えている。

 

 


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