反逆し続けた働き方 Vol.5「文化の違いは乗り越えられない」


企業・組織には、外部からはうかがい知ることが

難しい、入ってみなければわからない独特の

文化が、少なからずあるものだ。企業文化が

肌に合わないと、いくらやりかった仕事で

あったとしても長続きしない。環境は重要だ。

 

これに関していくら採用担当者を問い詰めても

確かな情報を知ることはできない。

個人の感じ方、主観によるところが大きい

ことだからである。究極的には、自分の目で

確かめるしかないのが企業文化である。

 

ある調査によれば、現役社員や元社員が

内情や企業文化などを匿名で書き込む

「口コミサイト」を利用する人は

就転職者の過半数を超えるそうだ。

 

先輩社員や採用担当者の話ではわからない

「本当のところ」を知ったうえでないと

入社するのはリスクが高い。そう感じている

人がかなりいるということだ。

 

募集要項に書いてあることとは違って、

仕事がきつかったり、休みが少なかったり

残業が多かったりしないか。これらを読み違え

失敗したくない気持ちは痛いほどわかる。

私自身も、入ってみたら企業文化が

全く合わず後悔したことがあるからだ。

 

企業文化は、企業規模や業界や業種、上場して

いるか否か、外資系かそうでないか、所在地など

で推測することはまったく意味がない。

 

私は関西出身で、関西企業だけでなく

名古屋の企業にも勤務した。上場企業も、

外資系も、業種もバラバラの会社に勤務

したが、入る前と入った後で印象が変わらな

かった企業はない。少なからず、独特の企業

文化には驚かされた。

 

断言してもいいが、独特の企業文化をもって

いない企業はない。内部の人には常識でも

外の世界に一歩出れば非常識に当たることは

必ずある。内部にいるから当たり前になり

認識できないだけである。

 

だから解決策は、消極的なことにはなるが、

「あなた個人にとって許容できる企業文化と

そうでない文化が何かを整理して自覚すること」

「そのことだけはしつこいくらいに採用担当者に

確かめる」ことである。

 

たとえば、体育会系の文化が苦手なら、その傾向が

ないかだけはきちんと確認することだ。

 

朝礼で企業理念を大きな声で唱和しなければ

ならないとか、社長の出勤時は社員全員で

直立不動で挨拶に立たねばならないとかの

「文化」が許容できないのであれば、

長続きはしない。

 

すべての点で自分の性に合う企業文化を持つ

会社など存在しないと見極め、これだけは

受け入れられない文化を持っている会社か

どうかだけは確かめることである。