働く人にとって必要なものは
想像力と創造力だ。
これらに共通するのは
「未知のものにどう取り組んでいくか」
ということである。
変化のスピードが速い現在の社会では、
予測不可能なことが起こり、未知のものに
遭遇することのほうが普通の状態だ。
そんな社会の中では働いていこうというのに、
経験がないこと、前例がないことを前にすると
思考停止に陥り、変化を恐れ、一歩も動けなく
なるような人材では、役に立たない。
想像力は、今までの経験と知識をフル活用して
似たような経験や事例がないか、それを応用
することで解決が可能ではないかという
予測を立てる力である。
創造力は、その予測をもとにして試行錯誤を
繰り返しながら解決法を見出していくことだ。
残念ながら、創造力も創造力もどちらも、持っている
人のほうが少数派だ。それに加えて、実行しようとする
勇気ある人を妨害しようとする人さえいるのが現状だ。
彼らの前途は多難だ。
成功する見込みがどうのとか、失敗したらどう責任を
取るつもりだとか。思考停止に陥った人間でも、
これらのセリフを吐けば邪魔することぐらいならできる。
これほど簡単なことはない。
どれだけの企画書や稟議書が退けられ、握りつぶされ、
日の目を見ることなく消えていくことか。
それだけならまだいいが、そのことで勇気ある
優秀な人材が意欲を失い、企業・組織を去って
消えていくことになるだろう。
これほどの損失はない。
想像力と創造力を持った人材が最も嫌うことは、
やらない理由ばかりを並べ立て、変化そのものを
嫌う、否定的な人だ。そんな、ケチをつけること
だけが目的の、思考停止に陥った人である。
そんな人にこそ消えてもらわなくては、
企業・組織の明日はない。