誰にでもある本当に大切な「働くこと」 Vol.5「違う穴を掘る」


働く人にとって常に意識しておいた

ほうがいいことは

「今、自分がどの穴の中にいるか」

「この穴にとどまるべきかどうか」

ということである。

 

つまり、現状を常に把握している状態に

しておくということであり、もし必要なら

穴を飛び出し別の穴に移るか、新しい

穴を自分で掘り始めることを常に

選択肢として意識しておくということだ。

 

この場合「違う穴」とは転職を指し、

「新しい穴を自分で掘る」は組織を

離れて独立・フリーランスになるという

ことを指している。

 

働く人にとって一番心が落ち着き、入って

いきやすいのは「現状維持」という穴である。

この中でじっとしていれば安全に思えるので

あるが、穴の外の世界がどのように変化するか

によって、穴の状態も影響を受けるという

ことを忘れてしまいがちになる。

 

穴から顔を出して周囲の状況を常に監視して

おかないと、自分がいる穴の現状を把握する

ことができなくなる。ある日突然、ブルドーザーが

入ってきて辺りを荒らしまわるかもしれない

ことや、豪雨災害が起こって穴が流されてしまう

かもしれない危険性に対処できない。

(前者は買収や乗っ取りの危険性、後者は

企業の倒産やリストラを指している)

 

穴の現状を把握して、必要ならすぐに

放棄して移動する準備ができていないと

とんでもない、取り返しがつかない事態に

なるという危険を意識しておかねばならない。

 

ここで間違いやすいのが、穴を上手く掘ることで

さらに深く掘り進み、生き残りを図れない

だろうか?という考えである。

 

あらかじめ言っておくと、どんなに上手に掘った

穴にも寿命がある。賞味期限といってもいい。

どんなに優れた企業・組織にも寿命があり、

そしてそれはどんどん短くなっている。

 

既存事業の延命よりも、新しい事業の誕生に力を

注ぐほうが賢明なのだ。これを働く人の選択に

落とし込むと、いつまでも同じ企業・組織に

忠誠を誓うよりも、常に新しい環境に身を

置くことに目を向けておくほうが賢明だと

いうことである。

 

周囲の環境の変化が著しいため、企業・組織の

存続というよりも、産業そのものの寿命が

短くなってしまっているのだ。そのうねりの

前には、働く人個人の力などはかないものである。

 

「今、自分がどの穴の中にいるか」

「この穴にとどまるべきかどうか」

この問いの答えに忠実であることが、

生き残るために重要である。

 


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