誰にでもある本当に大切な「働くこと」 Vol.16「見切りをつける」


ここ数年、芸能界を引退する人が多くなって

いるように思う。刑事事件を起こしたりして

なかば追放のような形で引退を「余儀なく」

されたり、人気がなくなって仕方なくという

形なら以前にもあった。

 

そうではなく、自分の意志で、違う道を歩み

たいという人が増えているように思う。

 

最近では、選抜総選挙の場で「結婚します!」と

宣言して話題になった元NMB48の須藤凜々花さん。

哲学者の道を歩むためということで芸能界を去った。

また、引退ではないが、今年に入って電撃的に

発表された「嵐」の活動休止もこの部類だろう。

 

現状打開をするための行動として、グループを

卒業したり、活動の場を移したりはしても、

芸能界にはとどまる人が以前は多かったように

思う。しかし今は、現状打開をするための選択肢は

もはや芸能界にはないという「見切りをつけた」形

での引退が多いのではないか。

 

それだけ芸能界に魅力がなくなったということ

なのか、それとも人には言えない裏事情がある

のかどうかはわからないが、見切りをつけられる

ことが多くなった業界や組織は危機感を抱く

べきなのは間違いない。

 

自らの意志で業界や組織を去ることが

できるのも、能力があるからこそである。

能力がない人は他の場所で受け入れてもらえず、

動きたくても動けない。今いる場所にしがみ

つこうとする。

 

辞めた人が、業界や組織に見切りをつけたから

そうしたのかどうか。そのことに注目するべきである。

能力のある人に去られ、お荷物になる人が残って

しまう業界や組織はいずれ崩壊する。

 

転職回数が多かったり、短期間で辞めることを

煙たがる人は多い。問題があるのはその個人で

あって、業界や組織ではないと考えがちだからだ。

 

しかし、個別の事情によっては評価すべきことだ、

という認識を持つべきだ。能力のある人が見切りを

つけざるを得ない組織につかまってしまっただけ

なのかもしれない、という発想が重要である。

 

そんな「見切りをつけた」行動をとることができる

だけの能力を持った人が、あなたの組織の門を

たたいたのである。むしろ喜ぶべきではない

だろうか。