誰にでもある本当に大切な「働くこと」 Vol.17「身を守る」


信頼できる上司や仲のいい同僚がいても、

最後は自分の身は自分で守らなければ

だれも助けてはくれない。特に健康面に

関してはそれが顕著である。

 

同情してはくれるだろうが、なにも

具体的に手を差し伸べてはくれない。

そう考えておくべきである。

精神を病んだり、肉体的なダメージを

負って働けなくなった場合だけでなく、

そうなる前の段階であっても、なにも

してはくれない。

 

私自身、精神的、肉体的にしんどい

状態に追い込まれ、もう少しで

「つぶれて」しまいそうになった

ことは何度かある。

 

逆の立場で、周囲の人や後輩や部下が

精神的、肉体的にダメージを負い、

退職に追い込まれたり働けなくなったり

した人も少なくない。

 

だが、周囲の人はよほど明確な

「シグナル」を出さないと事態の

緊急性には理解を示してはくれなかった。

逆の立場でも「そんなにしんどかったんだ」

ということが「シグナル」によってやっと

わかったというのが実態だ。

 

多少強引でもいい。やばい状態になったと

感じたら、大きな声を出して周囲に働き

かけることが重要である。

ここがギリギリの線である。そこまでの

シグナルが送られるときはもう限界がきている。

ここで何もせず見過ごされると手遅れだ。

不幸な結果が待っている。

 

現在では「働き方改革」によって、

働く人の健康面に関しては配慮が

進んでいる。

 

2019年4月に始まる

「残業時間の上限規制」および

「有給休暇の取得義務化」も、

その表れであろう。

 

退社してから8時間以上経過していないと

出社させないという「勤務間インターバル」

制度や、時間単位での有給取得なども

働く人に負担をかけて「つぶれて」しまわ

ないようにとの配慮だろう。

 

だが、これらはどこまでいっても制度で

しかなく、そこに運用という形で命を、

実効性を吹き込むのが人間であるという

ことは変わらない。

 

働く人たちも、運用するのはどこかの部署、

人事や総務なんだからそこがうまくやって

くれればいいでしょ。というように黙って

見ていてはダメだ。

しっかり運用されなかったとき、割を食う

のは自分だと自覚すべきである。