誰にでもある本当に大切な「働くこと」 Vol.18「すぐに役に立たないことを学べ」


本屋に行けば、ベストセラーのビジネス本が

平積みにされている。そこに並んでいる本の

傾向に危ういものを感じる。なぜなら、

それらの本は「明日からすぐに使える」

ことを「簡潔に」箇条書きにされている

ようなものが多いからだ。

 

たとえば、明日のプレゼンにすぐに使える

テクニックが、30個も40個も見開き2ページで

簡潔にまとめられているような本。

仕事のミスが減るとか、前向きになれるとか、

そのための方法で「すぐに実行できること」を

書いた本は類書も多い。

 

すぐに使えることはすぐに陳腐化してしまい

使えなくなる。流行り廃りがあること

流行のファッションのように追い続けないと

いけない。このことを理解したほうがいい。

 

この傾向が特に強いのがSNSを使った

仕事である。サービス自体の登場と

陳腐化のサイクルが早すぎる。

今のトレンドがどれなのか、もはや

追うことすら難しい。

フェイスブック、ユーチューブ、

LINE、インスタグラム、

ティックトック・・・

はてさて・・・?

 

それよりも、根本となることをしっかりと

時間をかけて学んだほうがいい。

一言でいえば教養である。

 

教養の定義は難しいが、私なりの解釈では、

すぐには効果が出ず役に立たないように

見えるが、しっかり続けていれば効果が

出てくる漢方薬のようなものだろうか。

 

いわゆる処方薬はある特定の疾病には

抜群の効果があるだろうが、別の病気に

かかった場合にはまた別の薬が必要だ。

薬に頼ればその分だけ、人間が本来持つ

免疫力や抵抗力を弱めてしまうだろうし、

耐性ができて効き目も弱くなるだろう。

 

その点、漢方薬は人間本来が持つ

免疫力や抵抗力を増進する働きがある。

それこそが、ピンポイントの病気に

対症療法的に当たるのではない、

根本的に強い体を作り病気にかかり

にくくすることに資する。

 

教養のように、すぐには役に立たないことを

根気強く学び続けることである。

「急がば回れ」である。