誰にでもある本当に大切な「働くこと」 Vol.25「他山の石」


働いていく中で出会う出来事や人に

無駄なものは一つもありません。

どんなことも自分の仕事に役立てる

ことができるものばかりです。

 

勉強になる、参考になる、マネしたいと

感じる「プラスになることや人」は、

そのままで活用すればいいのですが・・・

 

しかし、そんなことばかりではありません。

 

幼稚、取るに足らない、見苦しい。そんな

思わず目を背けてしまうような出来事や、

人の行動を目にすることも多い。

 

普段の仕事でそのようなことを目にする

ことは少ない。順調に事が運んでいるときは

表面化しないのですが、なにかトラブルが

起こった時にその「本性」が表れ、醜態を

さらすことになります。

 

それまでさんざん上司に媚を売り

組織内での出世に腐心していた人間が、

業績が悪くなると真っ先に組織を見限り、

上司に挨拶もすることなく他社へ転職

していく。

 

成果があがっていないのに、いまの仕事の

やり方を変えたくないというだけの理由で

反対する。「やらない理由」を並べ立て、

それがなんであれ、新しい試みという

だけの理由で反対する。

 

人を退職に追い込むために、社内だけでなく

取引先にまで、その人物に対する不平不満や

「悪い評判」を尋ねてまわる。そんな身内の

恥をさらすようなマネを平気で行い、それを

理由にその人物が反論する機会も与えることなく

「欠席裁判」で処分を決め、左遷人事をする。

 

人は、自分を守るためにならどんなことも

平気でやってしまうものです。

たとえそれが周囲の顰蹙を買い、醜態をさらし、

自らの評判を落とし、長い目でみればマイナスに

しかならないことであったとしても。今をしのげば

それでいいという短絡的な考えで、愚かな行為を

行ってしまうものです。

 

私はそんな行動をとる人は嫌いですが、愛すべき

行動であるとも思います。人間臭いというか、

生き残るためのこれらの行動には、方法の良し悪し

はともかくとして「必死さ」「執念」が見えるから。

すぐにあきらめて立ち止まり、思考停止に陥り、

達観して悔しがることもしないよりははるかに

いいとさえ思います。

 

それらの行動を目にしたのなら、ありがたく

自分の戒めとして「人の振り見て我が振り直せ」

という形で活用することが、せめてもの「慰め」

になるのではないでしょうか。

 

 


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