「卒業」時代の人材採用 Vol.1「企業・組織は学校であれ」


企業・組織で働く目的は、第一には、

生活に必要なお金を得るという

「利益」のためであるのは間違いない。

しかし、それだけでは人は動かない。

それを忘れている企業・組織が多い。

 

お金を得るという目的以外に、

自分が成長し、学べる環境であるか

どうかが、企業・組織を選ぶ際の

大きな要素になっている。

いくら給料が高くても、成長や学びが

見込めない企業・組織では選ばれない。

 

それに気づかず、気づいていても何も

行動に移していない企業・組織は、自ら

崩壊の危機を招くことになる。

 

そういう企業・組織がする行動は「高給を

得ることが可能だ」とうたう求人広告をうち、

「昨今の人手不足を解消するために賃上げも

やむなし」という声をあげてわずかばかりの

昇給を行うことだけだ。

 

働く人のことをなめていないか?

 

お金さえ払えば人は集まると、本気で

考えているのか?人がお金という利益

だけで動き、それさえ与えれば多少の

文句は言いつつも働くと、本気で考えて

いるのだろうか?

 

人は確かに利益のために動く。その

利益はお金であることがほとんどだ。

だが、募金したりボランティアをするなど、

お金にならないのに動くことがある。

それは、そこでしか得ることができない

「お金ではない何か」があるからだ。

 

給料というお金をもらって働いている

企業・組織に、お金以外の何かを得る

ことを望むのは欲張りだ。これまでは

そう考えられてきた。しかしそれは、

企業・組織が一生面倒を見てくれる

終身雇用と、年齢とともに給料があがる

年功序列が前提として必要だ。いまは

どちらも木端微塵になって跡形もない。

 

1つの組織で働き続けることは現実的では

ないことは誰もが感じている。なぜなら、

どんな大企業でもあっけなく崩壊する例は

枚挙に暇がなく、多く目にしてきたからだ。

 

自分が働いている企業・組織が、明日、

どうなるかわからない不安の中にいる。

いざとなったら企業・組織は自分を守って

くれない。自分の身は自分で守るしかない。

いつ組織を出ても生きていけるように準備を

しておくことが必要だ。そのための学びを

提供してくれる企業・組織であるかどうか、

働く人は厳しい目を向けている。

 

企業・組織は、働く人にとって学び、

成長できる機会を提供する「学校」で

あるべきなのである。給料として払う

のではなく、教育研修制度の充実と

いう形で働く人に還元することが必要だ。

 

働く人は、学ぶことがなくなったと感じ、

次のステップを行く必要を感じれば、

早ければ数年で、転職という名の「卒業」を

していくだろう。そのため、それを前提にして

組織を作らなければならないのであるが、

それは明後日の記事で。