「卒業」時代の人材採用 Vol.4「アイドルグループ」


今年に入って、アイドルグループの活動休止、

メンバーの脱退や卒業が相次いでいる。

 

多くの人に衝撃を与え、記憶にも新しいのが

ジャニーズ事務所所属の「嵐」が2020年末を

もって活動休止を発表したことだろう。

また、「関ジャニ∞」から錦戸亮さんが脱退

するという報道もあった。関ジャニ∞は

渋谷すばるさんも先んじて脱退を発表しており、

短期間でメンバーの脱退が相次いでいることに

なってしまった。

 

女性アイドルグループも解散や活動休止は

このところ増えている。特に注目されるのは

乃木坂46だ。深川麻衣、生駒里奈、西野七瀬と

いったセンターを務めるような主要メンバーが

相次いで「卒業」し、今年に入ってからも

衛藤美彩、斉藤優里、伊藤かりんなど、

いわゆる「選抜メンバー」常連組まで、

まさに「卒業ラッシュ」が止まらない

状態である。

 

乃木坂46から卒業したメンバーは、その多くが

グループ結成当初から活動している「1期生」。

活動期間も長い。いまや4期生までが加入

しているグループだから、いつまでも古参

メンバーが一線を張り、新陳代謝ができなければ

グループ自体が持たない。自然な流れなのだろう。

 

しかしながら、早めの卒業を選択し、次の

ステップを目指すのは別の理由も垣間見える。

グループ所属時代は人気も仕事もあったのに、

いざ卒業するとなかなか仕事に恵まれない

「元アイドル」も多く、苦戦している様子に

危機感を抱いているのだろう。

 

いつまでもグループにとどまり続け、

年齢を重ね、さらに人気が落ちてからでは

ますます「次がなくなる」ことのリスクを

敏感に感じているからではないだろうか。

つまり、今はグループに所属していることの

メリットがあるが、このことが将来的には

デメリットになる危険があると感じている

ということだ。

 

芸能界という厳しい実力の世界にいる

アイドルほどではないのかもしれないが、

「次に備え」「今のうちに」スキルと経験を

積み上げて飛躍したい、生き残りたいという

思いは、働く人にとっても同じである。

 

だからこそ、企業・組織も、社員がある期間を

過ぎれば、アイドルグループのように「卒業」を

選択することを認めねばならない。

 

企業・組織に所属し続けることの

メリットが、長い目で見た場合には

デメリットになるかもしれないという

切実な思い。それに応えらえる企業、

組織であることが求められている。

 


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