令和元年を迎えて


今日から新しい元号、令和が始まる。

平成30年はどんな時代だったかと

いう「振り返り」が随所でされた。

テレビや雑誌等で多く目にされた

ことであろう。

 

人材採用の分野でいえばどうかというと、

平成の30年間は、若い人の離職率が

景気動向などにほとんど左右されることなく

「高止まり」していた時代、ということになる。

新卒新入社員がいわゆる「3年で3割が」

辞めていくという状態がずっと続いて

いたのである。

 

つまり「今の若い人はすぐに辞める」

という指摘は間違いだということだ。

平成が始まったころに社会に出た人は

もう立派な中高年になって、若い人の

ことを嘆く世代になっているのだから。

 

この数字は落ちることはなさそうだ。

なぜなら、今の20代から30代の

「平成生まれ世代」は、7割の人が

「一つの会社で働き続けることができると

考えてはいない」し、「いつかは転職する

ことになるだろう」と考えているからだ。

 

転職者の数も8年連続増加しており、

人手不足、人材難を背景にして中高年

の転職者が増加しているのも、平成一桁

時代に新卒であって「3年で辞めた」人が

新たに転職をしたからではないか。

 

このように、転職を前提とし、人材の

流動化が進んできたのが、採用市場に

おける平成という時代でった。令和に

なってもこの流れがどうなるのか。

じっくり注視していきたい。


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