面接官に向かない人々 Vol.4「弱みにしか目がいかない」


人に興味がない人は面接官に向かないが、

興味はあっても人の弱みにばかり興味が

ある人もまた、面接官には向かない。

 

転職面接は特にそうだが、基本的に

面接は「不採用にする」ために

行っている。その仕事にふさわしく

ない人を採用しないため「あらさがし」

をやっているといってもいい。

 

事実、求人広告を出して応募があったうち

99%の求職者は不採用になるのである。

最適な人材を選ぶために、自然と弱みや

足りない部分に目が行き、そこを執拗に

攻撃することになりがちである。

 

それはつまり

 

「なぜ前職を辞めたのか」

「何ができて、何ができないのか」

「なぜ当社なのか」

 

面接でもなければ答えたくもない

ような質問に、よどみなく納得感の

ある答えをすることを求める、という

ことである。ここで少しでも疑問点が

あれば、不採用にすることが無難だと

判断するということに他ならない。

 

しかし、このように求職者の弱みに

ばかり注目するようになるのは

きわめて危険である。弱みがない

ことが最大の弱みになるからである。

 

なぜなら、仕事の成果は強みによって

あげられるものであり、弱みがない

ことによって成果が上がることはない。

弱みがなければ大きなミスはしない

というだけのことであり、大きな成果を

上げることがないのである。

弱みがないことは、仕事をするには

無用の長物である。

 

給与計算や経理の仕事のような

事務仕事であればミスをしない、

間違えないことが重要だから

「弱みがない」ことで成果があがって

いるように見えるかもしれない。

しかしこれは「正確な仕事をする」

という強みがあるからできる仕事。

弱みがないこととは違う。

 

求職者の弱みにしか興味を示さず、

その事実を暴こうとするだけの

面接では、将来を担う人材を採用

することはできない。そのような

面接をすることが仕事だと考えている

面接官を抱えていることこそ、企業の

最大の弱みとなる。