これからの時代、企業はサラリーマンで
一生を終わる人を採用してはならない。
逆説的だが、いつでも独立できるだけの
実力を持つ人材を抱え、現実に独立する
人がいてこそ、組織は発展する。
では、一生サラリーマンで終わりそうな
人材はどんな特徴を持っているだろうか。
第四回のテーマは
「時間感覚」である。
時間泥棒は最大の罪人だ
自分の行為が誰かの時間を奪っている
のではないか?そして、自分は誰かから
時間を奪われていないか?
このことに敏感でない人は、一生、
サラリーマンで終わる可能性が高い。
採用してはならない。
具体的には、次のことを面接で確かめる
ことである。支払われている給料は、
働いていることそのものに、つまり
仕事に費やした時間に対して支払われて
いるのではない。あげた成果に対して
支払わているということを理解しているか
どうかを確認するべきである。
仕事に費やす時間は、できるかぎり、
成果を上げることに向かっている
ことが必要である。
成果に貢献しなかった時間に対しては
本来なら給料を支払う必要はない。
しかし、線引きは不可能だろうし、
もちろん休息も必要だ。むしろそれが
あってこそパフォーマンスもあがる。
しかし、あなたが誰かから奪った時間、
そしてあなたが誰かから奪われた時間は
成果をあげることに貢献しない。
まぎれもない無駄な時間である、という
ことが理解できていない求職者を採用
してはならない。
時間を返済することだけは誰にもできない
このことを理解しているのであれば、
時間がなによりも重要で、惜しむべき
ものであることが理解できるはずだ。
言い方を変えれば、働くことは始業から
就業までの時間を過ごすことだと
勘違いしていないだろうか。
結論があいまでだらだらと長いレポート、
口頭報告をしていないか?
誰も見ておらず必要とされていない資料を
惰性で作らせていないか?
話に割り込んだり、不満を口にしたり、
不遜な態度を取って周囲の人を不快に
したりして、士気をさげていないか?
採用面接で、これらのようなことを
自分がしたことがないか質問すればいい。
自覚がなく、例を挙げることができない
のなら、採用するべきではない。
もしくは、自分の時間が奪われたことが
ないか具体的に質問すればいい。これも
答えらえないようなら、採用しないことだ。