サラリーマンで終わる人を採用しないために Vol.8「転職を考えていない」


これからの時代、企業はサラリーマンで

一生を終わる人を採用してはならない。

逆説的だが、いつでも独立できるだけの

実力を持つ人材を抱え、現実に独立する

人がいてこそ、組織は発展する。

 

では、一生サラリーマンで終わりそうな

人材はどんな特徴を持っているだろうか。

第八回のテーマは

「転職を考えていない」である。

 

常に心に転職を

 

令和に元号が変わって早々、

「終身雇用はもう維持できない」

という発言が相次いでいる。

 

5月7日に経団連の中西宏明会長が

「終身雇用は制度疲労を起こしている。

終身雇用を前提にすることが限界に

なっている」と発言した。

 

5月13日には、トヨタ自動車の豊田章男社長が

「雇用を維持し、税金を払っている企業に

とってもう少しインセンティブが出てこないと

なかなか終身雇用を守っていくのは難しい

局面に入ってきたのではないか」

と発言し、終身雇用は限界を迎えている

という認識を示した。

 

日本を代表する企業のトップであり、

経済界をけん引する重鎮の発言だけに

その重みを受け止めなければならない。

企業はもはや、従業員を雇用し続け、

守っていくことを完全に放棄した。

そう言いきってしまっていいのではないか。

 

ここに及んでもまだ、一つの企業にとどまり

一生を過ごせると考え、安定を求め、逃げ切る

ことを目指すのは、現実的ではない。

 

明日、組織を放り出されてもやっていける

だけの準備が、すべての働く人にとって

必要になったのだという認識が必要である。

そのためには、転職を常に念頭に置いて

仕事をすることが求められる。

 

自分の仕事を「疑う」

 

その企業、組織の仕事の仕方、事情に精通し、

「余人をもって代えがたい」人材として

経営陣に重用されているとしても、一歩外に

出れば「役に立たない」人材である場合は多い。

なぜなら、その企業、組織でしか通用しない

仕事のやり方、考え方に染まりすぎている

ためだ。経験もスキルも汎用性がないのである。

 

汎用性のある経験とスキルを身につけるには、

自分の仕事を「疑う」ことが必要だ。

疑うとは、「仕事の存在」と「仕事の価値」

そして「ほかの可能性」を探求することである。

 

どういうことかというと、

自分の仕事が明日なくなるかもしれない

という危機感を持ち、自分の仕事に価値が

あるのかどうかを厳しく評価し、そして

他にもっと優れたやり方があるのでは

ないかという探求心をもって、日々の

仕事に取り組むことである。

 

そのような目をもって仕事をしていれば、

自分がこの仕事をやっていて本当によい

のかという疑いが出てくる。もっと自分を

成長させるためには、この仕事をやっていては

いけないのではないかという想いが生まれる。

そのような疑問を持つことなく、ただ目の

前の仕事をこなすだけの人に、未来はない。