サラリーマンで終わる人を採用しないために Vol.14「文章が書けない」


これからの時代、企業はサラリーマンで

一生を終わる人を採用してはならない。

逆説的だが、いつでも独立できるだけの

実力を持つ人材を抱え、現実に独立する

人がいてこそ、組織は発展する。

 

では、一生サラリーマンで終わりそうな

人材はどんな特徴を持っているだろうか。

第十四回のテーマは

「文章が書けない」である。

 

インプットが足りない

 

文章が書けないのは、文章を読んでいない

からである。その絶対量が不足しているため

「在庫がない」から、文章としてアウトプット

することができないのである。

文章を書きたければ、まずは小説でも文学でも

ビジネス本でもいいので読むことが近道だ。

 

文章を書けるようになるためには、書く

ことそのものの訓練も必要だし、使える

テクニックもある。そして、ある程度は

「慣れ」で書けるという面もあるが、

一番の原因は文章の読み込み不足だ。

 

文章の読み込みは、野球の素振り、サッカーの

ドリブルのような基礎練習にあたる。

避けては通れない。そして、反復してやる

からこそ意味が出てくるものである。

 

しかし、文章を読むという場合、メールや

LINEで書かれるようなものは含めない。

あれは話し言葉であり、書き言葉ではない

からである。単語をつなげただけで、字数も

使う語彙も圧倒的に少ない。ビジネスで

使うことはできない。

 

どんなものを読めばいいか

 

出版されている本は、それこそ玉石混交

である。はっきり言ってしまえば

「読む価値なし」の本も多い。

 

そして数も多い。年間で7万冊以上もの本が

出版されている。毎日200冊ほどの新刊本が

ある計算になる。

これだけの数が出版されていれば、きちんと

出版社を通して出されていても、ろくに

内容もチェックされず、誤字脱字を校正

していない本も紛れ込んでいると考えた

ほうがいいだろう。

 

このような状況で、文章を書けるように

なることに資する、読んで損をしない

本を選ぶのは大変だ。

 

こういう時は、長い年月の洗礼を受けた

古典を選ぶこと、そして、訓練された

人々によって賞に選ばれた本を手に

取ることが最も確実だろう。

 

国語の教科書に載っている名作を、

歴史教科書に書名が出てくる本を

手に取ってみてはどうだろうか。

夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介など、

文豪の作品を、一つでもいいから

完読してみることだ。

 

日本の古典もお勧めだ。

源氏物語や太平記、平家物語など

名前は知っている古典に触れてみる

のも間違いはない。

 

芥川賞、直木賞をはじめ、賞を取って

いる作品も一定の質を保証されたもの

と考えていいだろう。「本屋大賞」の

ような、全国の書店員がお勧めする本。

本好きの人からの推薦だから信じて

いいのではないか。

 

文章を書けるようにするための

「在庫積み」は読むことから始まる。

そのために本の森に向かえば、多くの

案内役がいる。自分で解決しようと

せず、まずは頼ってみることだ。