「働き方改革」を人材採用に活かすために Vol.4「副業」


働き方改革は、いまや国を挙げての

事業となっています。関連する

キーワードも多くあります。

 

この連載では、関連するキーワードを

ひとつずつ取り上げ、これを人材採用に

活用するための方法について考えて

行きたいと思います。

 

第四回のテーマは

「副業」です。

 

副業を認めない働き方改革はありえない

 

「本業がおろそかになる」

「競業禁止義務違反のおそれがある」

「勤怠管理ができない」

 

副業を認めない、あるいは消極的な

企業の「その理由」は、いわく、

こんなところだろうか。

 

はっきり言ってしまえば、これらは

認めない、認めたくないことを正当化

するために挙げられる理由に過ぎない。

時代遅れの虚言であるといっても

過言ではない。

 

その背後にある「本音」を一言でいえば

「自社のためだけに一所懸命、身を粉にして

滅私奉公で働け。余計なことは考えるな」

ということだ。このほかにもいろいろな

理由はあがるのだろうが、この点に尽きる。

 

「副業なんぞして外の世界を見ることに

なれば、転職や独立をすることに気持ちが

傾く。仕事にも身が入らなくなるだろう?

ろくなことがない」というのが経営者の

偽らざる本音だ。

 

しかし、この点こそが、今の働く人が

求める点だということを理解する

必要がある。このことを理解せずして、

き方改革は成功しない。

 

副業はお金のためだけにするのではない

 

もはや今の時代、副業を認めない企業は

優秀な人材を惹きつけることは難しい。

 

優秀な人材に、副業などはせず、自社の

ためだけに滅私奉公で働いてもらいたい。

そのために副業を禁止するのならば

「多様な働き方を推進する」

という働き方改革の理念を根本から

否定する行為であろう。

 

そもそも、副業をするのはお金のため

だけではないということも理解しな

ければならない。

 

1つの企業に勤務しているだけでは経験

できない、知りえない「外の世界」を

体験すること。それが、長い目で見た

場合の自分の働き方、スキルに資する

重要なことだという想いが副業へと

駆り立てるのだ。

 

1つの企業だけでしか通用しない経験や

スキルしか持つことができないと、その

組織を一歩も出ることができない。

そんな「つぶし」が利かない人生を送る

ことのリスクは計り知れない。

 

このことに気づいている人なら、副業を

認めない企業にいること自体がとてつもない

リスクに感じられることだろう。

 

副業をしようという「意識の高い」社員なら、

企業が心配する勤怠管理や競業禁止のような

ことは起こさない。副業をしている人の多くは

月数万円程度の稼ぎにとどまっている。

そんな「はした金」程度のことで、企業と事を

構えようという人はいない。

 

いろいろ「いらぬ心配」などせずに、副業を

認めればよい。必要の前には法律など、

何の力もない。