企業が採用すべき人、採用してはいけない人 Vol.3「細やかな気配りができるか」


「人材こそが最大の財産である」

企業がどんな人材を採用し、

どんな人材を採用しないのか。

その自由は各企業にありますが、

この点は共通するでしょう。

 

この考え方に立てば、ある程度までは

「採用すべき人」そして

「採用してはいけない人」

を定義することができる。この連載は

それをテーマとしています。

 

第3回のテーマは

「細やかな気配りができるか」

です。

 

神は細部に宿る

 

アリがはい出ることができる

ぐらいの小さな亀裂から石垣を

崩すことがあるように、小さな

ことに気を付けなかったために

大きな失敗につながることがある。

 

そのような、ほとんどの人が

気にも留めないようなことに

気づくことができる人こそ、

採用するべき人材です。

 

たとえば、履歴書・職務経歴書

ひとつについても、書かれた

内容には関係なく、細部に気を

配ることができる人かどうかの

判断材料になります。

 

履歴書に貼ってある写真が歪んで

いたり、トリミングが斜めになったり

していないか。用紙のセット状態が

悪かったためか印刷が全体的に斜めに

なったりしていないか。

 

字が上手か下手かではなく、しっかり

丁寧に書かれているか。誤字脱字が

しっかりチェックされているか。

印鑑はきちんと押してあるか。

 

面接当日に履歴書・職務経歴書を紙で

提出する場合には、どんな封筒に

入れて持ってくるのか。中身が

折れないようにクリアファイルに

入れた状態であるか。ホッチキスは

書類をめくって見やすいように

「二か所」とめてあるのか。

 

皮膚感覚での理解

 

一見するとなんでもないような

細かい部分に気を配ることが

できるかどうかは、実は大きな

違いを内に秘めていることが

多いものです。その点にしっかりと

目をつけることが採用担当者に

必要な資質です。

 

このような細部への気配りが重要で、

人材採用において重視すべきである

ということ。これは、なかなか説明

しても理解してもらえない場合が多い。

目がいかず、気づくことができない

人には、どれほど気を付けても目に

入らない種類のものです。

 

だからこそなのかもしれません。

これほど「人を見る」ときに重要な

要素もないと思うのです。

言葉ではなかなか伝わらないのですが、

そういうものだと理解していただく

しかないのかもしれません。

 


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