企業が採用すべき人、採用してはいけない人 Vol.9「好奇心旺盛か」


「人材こそが最大の財産である」

企業がどんな人材を採用し、

どんな人材を採用しないのか。

その自由は各企業にありますが、

この点は共通するでしょう。

 

この考え方に立てば、ある程度までは

「採用すべき人」そして

「採用してはいけない人」

を定義することができる。この連載は

それをテーマとしています。

 

第9回のテーマは

「好奇心旺盛か」

です。

 

成長の糧

 

「1日1ページ、読むだけで身につく

世界の教養365」という本があります。

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個人的には、これだけでは知識は増えるものの

教養が身につくとまでは言い過ぎだと思います。

しかし、多方面、多分野にわたる知識が幅広く、

簡潔にまとめられているのは間違いありません。

まったく知らなかったジャンルへの入門として

優れているでしょう。

 

この本をめくっていくたびに、自分は知らない

ことのほうが多いものだということを実感させ

られますし、ますます知識欲が高まります。

いくつかのことは専門書に当たってみたい

という思いに駆られます。

 

採用すべき人材とは、こうした幅広い

知識に触れ「知ること自体が楽しい」

という好奇心旺盛なところがある

人にすべきです。自分の専門分野には

詳しいがそのほかのことには興味を

示すことなく、関係ないと決めつける

ようであってはなりません。

 

社会が複雑化していく中で、ある専門分野

だけの知識では解決できない問題が多く

なってきています。ダイバーシティ、

多様な人材を抱えることが企業に求められ、

イノベーションのために必要だと言われる

のもこれと無関係ではありません。

 

これまでのやり方が通用しなくなった時に、

見方を変え、方向性を変えて対処する柔軟性

を持つためには、自分の専門分野以外の

ことに積極的に活路を求める必要があります。

そして問題の解決だけでなく、自身の成長

にもつながることになります。

 

手に取ったことのない本を

 

これまでのやり方、自分の専門分野に固執

するだけでは一歩も前に進めない。他分野の

知識を動員することをしなければ、対処する

ことすら難しいという認識を持つことが

重要になってきます。

 

「困難に立ち向かうときには、自分とは

異なるアプローチができる人を味方にせよ」

と言います。全員が同じ方向に走っていると

間違ったときに方向転換が難しくなるばかりか、

一挙に全滅してしまうこともあり得ます。

 

専門分野以外のことに触れるには、読書が

最適です。いつも買うのとは違う分野の

本を手に取り、読んでみることです。

選択が難しければ、タイトル買い、ジャケ買い

するのでも構いません。ともかく、今までなら

買わなかったであろう本を手に取ってみる。

そこから初めてみましょう。

 


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